キュポン、キュキュ。 「ん〜?ティエリア?」 横に眠っていたはずのティエリアを抱きしめようとして、ロックオンは違う人物を腕の中に抱き込んでしまった。 それは、珍しく朝に一人で起きたティエリアが、刹那と朝食をとることになった時のできごと。 ジャボテンダーを抱いて食堂に向かったティエリアを置いて、刹那はロックオンの部屋に侵入すると、ベッドによじのぼって、いつも持ち歩いている油性マジックを取り出して、ロックオンの額に肉と落書きした。 「ふふふ・・・・俺がガンダムだ」 わけの分からないことをいって、刹那はニヤリと笑う。 ロックオンは眠っている・・・・油断していた。 ティエリアを求めてさまよう腕が、刹那をひっぱり、刹那はバランスを崩してロックオンの上に圧し掛かる形になる。 「んー・・・・・刹那か?」 ロックオンは、油性マジックを持った刹那の顔を見上げて、押し倒した。 「お前なぁ。また・・・・あああ。また肉ってかきやがったなぁ!!」 鏡は見ていないが、感触で額に何かかかれたのは分かる。 刹那がかく文字は肉。 ほっぺにかくものはうんこたれ。 「離せ!」 刹那はキっとロックオンを睨みあげる。 「この性悪子猫が!!」 「俺はガンダムだ!!」 「なーにがガンダムだ、子猫」 額にキスを落とす。 刹那は真っ赤になった。 「このケダモノ!」 「あ、そういうこという?襲うぞこら」 「ティエリアああああ!!!」 刹那は、大声でティエリアの名を叫ぶ。 ティエリアは、遅い刹那を呼びに廊下を歩いているところだった。 「何を・・・・しているんですか、ロックオン?」 ティエリアが見たものは、涙をためて振るえている刹那をベッドに押し倒している、ロックオン。 「この・・・・ケダモノーー!!」 「あべし!!」 ロックオンは、ティエリアに往復ビンタされて、ベッドに沈んだ。 「さぁ、いこう刹那!」 「ふふふ・・・・・勝った」 刹那はロックオンのほっぺにうんこまーくを追加すると、油性マジックをしまいこんで、ティエリアと手を繋いで歩きだす。 「ちっくしょー・・・・あの子猫二人には叶わんわ」 ベッドの上で寝転がりながら、ロックオンは刹那とティエリアの最強年少コンビは、でもかわいいからいいかぁとか思って、天井を見上げるのであった。 ******************************* ロックオン×刹那のとこにも新しく登録してますけど、肉体関係なし、兄弟みたいなかんじです。 メインの小説はないですが、短編とかにちらほら二人のやりとりがあるかんじ。 二人は仲いいよ、このサイトじゃ。 年少コンビも仲がいい。 |