今日も鐘がなる。 何の鐘かって? バトルの鐘が。ゴングの鐘でもいい。 カーンってかんじに。 「おはよう、アレルヤ」 「おはよう、マリー」 恋人二人は、仲良く腕を組んで歩きだす。 「きゃっ」 マリーが壁にぶつかった。 「大丈夫かい、マリー!?」 前も見ずにいちゃいちゃいしているからだと、独り者のミス・スメラギがいたら言いそうなところだが。 人格が、反動で交代した。 「ああ、何をしているお前!」 「へぶし!」 マリーではなく、ソーマが降臨した。ソーマはアレルヤを見事なパンチで吹っ飛ばした。 アレルヤは地面に倒れている。 「貴様、それでも超兵か!」 ソーマがアレルヤを踏んづけた。 その足首を、がしっとアレルヤが握り、引き倒す。 「きゃあ!!」 「女〜〜〜今日こそ、ぎゃふんといわせてやるうう」 ハレルヤの降臨であった。 「それはこっちの台詞だ!!」 ガス、ボカ、バキ。 二人は本気で殴りあい、蹴りあう。 でも、ハレルヤは加減していた。一応は、片割れの恋人なのだから。 でもソーマは絶対加減しない。 「超兵たる者、もっと、体を鍛えろ〜〜〜!!」 「ぐああああああ!ぎぶぎぶ!!」 ハレルヤが床を叩いた。 そして、伸びた。 「あら、私、何を・・・・まぁアレルヤ、誰にこんなことをされたの」 お前だとお前。 行動の一連を見ていたら、誰でもつっこみそうだった。 でも、あれは二人の愛の証なのだ。多分。怖いので、みんな知らん顔をしている。 人格はひょんなことで交代する。アレルヤはソーマのパンチを受けてもいつも嬉しそうにしている。アレルヤはきっとマゾだと、トレミーでも噂だ。 こうして、今日も鐘がなった。次の鐘がなるのは何時間後だろうか。 |