エリュシオンの歌声F







18R
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ざぁぁぁぁ。
長い髪を、ロックオンが綺麗に丁寧に洗ってくれた。
バスルームで、熱い湯を浴びながら、二人で湯浴みをしていた。
行為の後始末と、自分で自分の体を洗ったことも髪を洗ったこともないティエリアの世話を、ロックオンはしていた。

禁じられていた、歌声以外に声を出してしまった。
もう、戻れない。
純潔でもなくなってしまった。
もう、後には引けない。

「んっ・・・・」
バスルームの湯船の中で、ロックオンの深い口付けを受ける。
「お前・・・今までのどんな娼婦よりすげぇ。綺麗だし、感度いいし。女じゃないってのが惜しいかって思ったけど、中性っての凄いな。なんていうのか。本当に、存在が奇跡だ」
「私は・・・・あ」
歩くことのできない足は細く、筋肉などほとんどついていない。
抱き上げられ、このバスルームまでやってきた。
バサリと、背中に広がる白い翼までロックオンは洗ってくれた。
「あ・・・・翼は、だめ」
「なんだ。翼も感じるの?ネコミミとかの種族の尻尾や耳みたいなもんか?」
「知らない・・・・」
かりっと、翼の軟骨を噛まれて、ティエリアは湯船の中で小さくなった。

ふわっと、翼が消える。
これ以上触られたら、気がおかしくなりそうで。

「んん・・・・・はぁっ」
絡み付いてくるロックオンの腕に甘く噛み付く。
「なんだ・・・欲情してるのか?」
「これは、そうなのですか」
「そうにしかみえない」
「んっ」
角度をかえて口付けを受けながら、舌を絡ませあってからティエリアはロックオンの胸元に頭を押し付けた。
「ティエリア?」
「あなたの、せいだ。あたなが、僕を殺さないから。こんなことするから・・・・・責任とって」
「俺のものにするっていっただろ・・・」
長い髪を手ですくって口付ける。

「ん・・・・」
湯の中で、ズルリと秘所に入り込んでくるロックオンを受け入れる。
足を大きく開けるティエリアの口に指をいれて舌を弄びながら、ロックオンは体を進める。
「んあああ・・・・あ、あ、お湯、お湯がっ」
「平気だろ。酷くしない」
ゆっくりと、体内に入ってくる感触。
体を犯される感覚に、全てを支配される。
チャプンチャプンと湯船が揺れる。
「あっ、あっ」
ロックオンの上になって、欲望を飲み込まされながらも、ティエリアの声は哀しみの音はにじませていなかった。

「あ・・・・エリュシオンへの扉・・・私には・・・開けない・・・あああ・・・あー!」
全身をかけぬける衝撃。
貫かれた中心から、体が粉々に崩れていきそうだ。
「うあああ、そこだめえええ」
弱い場所を下から突き上げられる。
「ううん」
チャプンと、湯が漏れていく。
「は・・・・かみ、さま・・・・」
神様など、いないんだ。
僕には、神様なんていない。

知ってたけど。
でも、知らないふりをしてた。
だって、僕は神の巫女、神に愛された寵児だもの。

「んーー!!」
ティエリアがロックオンの肩に噛み付いた。
そのまま、二人して果てて、ぜぇぜぇと荒い呼吸を繰り返したあと、ティエリアは眠ってしまった。

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