18R *************** 「ん、はっ、はう」 立った姿勢のまま、ロックオンに前から犯されていた。 秘所に指をいれられ、液体をかき出される感触に耐え切れず、淫らな声をあげてしまい、それがまたロックオンに火をつけた。 「ん、んーーー!!」 舌を絡み合わせながら、二人は交じり合う。 「ああ、だめ、またイク・・・・僕、淫乱になっちゃった」 「俺のせいだって」 「あああ!うわあああ!!」 激しい挿入に耐え切れず、オーガズムにまた支配される。 頭が真っ白になって、何も考えられない。 酸素を吸い込んだあと、吐き出して、それを繰り返す。 「んう、あ、あ、また大きくなった・・・・」 「ティエリアの中がいいから・・・・」 「僕の、せいじゃな・・・あーー!!」 収縮する内部に誘われて、ロックオンはティエリアの右足を肩に抱えると、大きくグラインドする。 「あっ、あっ、あっ!!」 動きにあわせて、雫を滴らせた紫紺の髪が乱れ宙を舞う。 雫がポタポタと床に落ちる。 処女を失ったばかりだというのに、ティエリアの内部はロックオンを柔軟に包み込み、締め付ける。 熱い熱が、二人の間を行き来する。 「くそ、ティエリア・・・愛してる」 「あ、あ、僕も」 行為の間中、ひたすら交わされる睦言。 陳腐な台詞だけど、それがとても心地よい。 「僕だけを見て!」 「お前だけを見てるよ」 グチュグチュになった結合部からは、二人の体液が交じり合ったものが、ティエリアの太ももを伝って、排水溝に流れていく。 ロックオンは、しきりに未熟な陰核を指で弄ぶ。 「や、だめ、そこ弱いの、あああ!!」 女のような嬌声をあげて、乱れ狂う。 「きゃああああ」 一際甲高い声がバスルームに木霊する。 「い・・・う、あ、あ」 すでに何度ティエリアの中で果てただろうか。 ロックオンは、ふとした悪戯心から、シャワーのノズルをとって、水を最大限に調整すると、それをティエリアの秘所にグリグリと押し当てたのだ。 水の勢いに犯される感触に、ティエリアはの体が強張る。 「いやああ、だめえええ」 「気持ちいいのに?」 あきらかに、ティエリアの声には快感のそれが混じっていた。 「いや、こんなのいや、あなたがいいの!」 求められて、ロックオンも最後だとばかりにティエリアを貫くと、内部で果てた。 そのまま二人で、体力を消耗してぜぇぜぇと荒い呼吸をして、ある程度時間を置いて呼吸を整えたあと、ロックオンはティエリアをボディーソープとシャンプーで綺麗に洗ってあげた。 そして、バスルームからあがると新しいガウンを着させて、血と体液のしみついたベッドのシーツを予備のものに張り替えて、そのまま泥のような眠りを二人で貪った。 *************** 後悔なんて、していない。幸せを貰った。ロックオンから、たくさんの幸せを。もう、思い残すことはない。 できればずっと側にいたいけれど。 でも、行かなければ。 リジェネはきっと、ロックオンを躊躇いもなく殺すだろう。 だから、行かなければ。 ティエリアは、眠りに落ちたままのロックオンにキスをして、もらった忘れ名草の髪飾りを、髪に留め、リジェネを呼ぶべく言葉を紡ぐ。 エーテルに匂いを感じ取れば、使徒はやってくる。 食事と呼ばれるエーテルを取り込む行為では感知できない場合もある。 核のエーテルを解放すれば、使徒は必ずやってくる。 そう、この言葉。 自分がマリアナンバーズである証の言葉を口にする。 「エーテル解放、目覚めよ我の中のマリア!!」 エメラルド色のオーラに包まれ、そして背に黒い翼を羽ばたかせて、ティエリアはホテルの壁をすり抜けて外に出た。 「我はオリジナルマリアを継ぎしマリア。アダムとイヴの種起動!」 オリジナルマリアの肉体だけが許される、核の起動。 それを、躊躇いもなしにティエリアは実行する。 たとえ、この身がどうなっても、ロックオンだけは守ってみせる。 「ロックオン。僕はあなたのこと決して忘れません。忘れ名草のように」 そして、眠るロックオンにティエリア・アーデに関する記憶の抹消を、エーテルと共にかけた。 「さようなら。愛しています」 NEXT |