救急車で運ばれていったグラハム先生。 刹那は今までにない晴れやかな顔で青空を見上げている。 「ああ、もうこれでグラハムはいなくなった。いるのはグラハム子だ」 本当に、グラハム先生はしばらく入院する羽目になった。 正当防衛が通じたので、刹那は大丈夫だった。 「なぁ、グラハム先生の見舞いにいかね?ハム子として生きていくための服用意したぜ」 「ぎゃははは、それ最高、見舞いいくか〜」 「まぁいいだろう」 刹那も穏かだ。 「やっぱ下着は女物だよね。ハム子だもの。ちゃんと用意させたよ」 「リジェネ、楽しそう」 ティエリアが、メイドさんたちに買いにいかせたグラハムでもつけれるブラジャーとパンティーの入った紙袋をみて、ちょっと哀れそうにグラハム先生のことを思った。 「まさか、ハム子になるなんて・・・先生も思わなかっただろうね」 「日頃の行いの結果だ」 刹那はしれっとしている。 ちなみに、アレルヤもお見舞いくることになって、グラハム先生、いやハム子先生がケツにさすほど大好きな薔薇の花束を用意していた。 *************************** 「ハム子先生〜お見舞いにきました」 みんなでグラハムの病室にやってくると、そこには股間にバナナの皮をつけただけの格好のグラハム先生がいた。 「先生?」 みんな、じりっと一歩下がる。 「はははは、少年たち!私がいないのがそんなに寂しかったか!でも安心したまえ!最新の再生治療で、ほら私のあそこはこうだ!!」 ジャーン!! そんな効果音がなったきがした。 ばさりとバナナの皮が落ちる そこにはいつもと変わらず聳え立つグラハムスペシャル。 「少年よ、さぁいざ愛の世界へ!!」 ビヨーンと刹那めがけて飛び掛るグラハム。刹那は咄嗟にライルを盾にした。< 「もぎゃああああ!!」 ライルはグラハムを殴り飛ばした。 「おお、眠り姫の片割れよ、君もまざりたいのだね。OKOK私は心が広い、みんなまとめて、愛してア・ゲ・ル 微妙にくねり気味で、ちょっとアッチ系に目覚めた新・グラハム先生はみんなに襲い掛かる。 バチコーンとウィンクを何度もするグラハム先生は、化粧もしていた。 「神など、この世にいない!!」 いつの間にかノーマルスーツに着替え、脱出した刹那がダブルオーライザーに乗って、そしてその閃光を、ガンダムの手の平で摘んだグラハムに向ける。 「少年よ、そう、勝負だ!!」 グラハムはブシドー仮面を被った。でもフルチンです。 決着はあっさりついた。 じゅって、グラハム先生は焦げて、お星様になった。 刹那がダブルオーライザーで思い切り遠くへグラハム先生を投げ飛ばしたのだ。 そもそも、なぜダブルオーライザーがあったのか。それは謎だ。 「変態は・・・・永遠に不滅なのか・・・・」 星になったグラハム先生を見上げた刹那は哀愁を帯びた目で、ダブルオーライザーから降りると、皆と一緒に帰っていった。 ******************************* その翌日。 「おはよう」 「おはよー」 「おはようさん」 「おう、おはよ」 ティエリア、リジェネ、ライル、ニールと一緒に車で登校した刹那。 いつも通りの一日がはじまろうとしている。 「おはよう」 太陽をまぶしそうに見上げて、遅れてやってきたアレルヤと一緒に校門をくぐる。 「流石に、今日はグラハム先生いないんじゃないのかな」 アレルヤの言葉に頷きかけて、刹那はダッシュで逃げ出した。 教室へと。 「おはよう愛しい少年たち!!今日もグラハムスペシャルはギンギンだ!!私は少年だけでなく、美少年、君も君も、眠り姫二人も、そっちの逞しい少年もみんなみんな、いやこの世界の少年という少年、全部愛しているぞおおおおお!!!」 叫びまくって、刹那をのぞいたマイスターを追い掛け回す、やっぱり股間丸出しのフルチングラハム先生がいたとさ。 そしてやっぱり、みんなにボコボコにされて、でも授業になったら復活するのだ。 ちなみに、グラハム先生は新しく生えたあれは皮を被っていたそうな。 しばらく包茎グラハムとあだ名がついたそうな。 |