「ロックオン、ココアさんどうぞ」 「ありがとさん・・・ぶばーー!!!」 ロックオンはココアを口から思いっきり吹き出した。 そして静かに。 パタリ。 座っていたソファーに、その場で倒れる。 手を伸ばして残ったココアで床にティエリアと犯人の名前をかいて、力尽きた。 それから5分経過した。5分完全にロックオンは意識を失って気絶していた。 「ロックオン!ロックオン!!」 ティエリアが揺すると、ロックオンはふらつきながら立ち上がった。 「おい、お前さん何いれた!俺を毒殺する気か!!」 「え?いえ、メイプルシロップを少し入れただけですが・・・・」 「なんでココアがこんなになんとも言葉に表せない味なんだ!!謎の液体Zじゃないかこれじゃ!!なんでココアがピンク色なの!なんで青い煙がたちこめてるの!!」 「え・・・おかしいな・・・・」 ティエリアは、自分が飲んでいたココアを見る。 それは普通だった。 「ああ、メイプルシロップこっちだった。こっち、このまえ開発した調味料でした。てへ。ちなみに申請待ちです」 ロックオンは、ティエリアが開発したという調味料の入ったシロップを入れる容器にいれたものを全部回収して・・・速やかに宇宙の海に捨てました。 「ああ、なぜに!?」 「危険物質はすぐに捨てるべし!!!」 「おいしいのに・・・・」 「お前さんどんな舌してるんだ」 「アレルヤが気絶するくらい喜んでくれました」 「いや、気絶してただけだろ」 ティエリアの頭をなでなでしながら、自分の分のココアを入れなおすロックオン。 「あ、やべぇ!!」 「どうしました」 「ティエリアの調味料で宇宙にすごい公害がおきる!!」 スッパーン!! ティエリアははいていたスリッパでロックオンの頭をはたいた。 「そこまで酷い味じゃありません!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多分」 目が泳いでいた。 とっても。 「ココアさん、どんな味ですか?」 ジャボテンダーに飲ますふりをして、ティエリアは結局はロックオンと一緒にベッドに座って、夜が更けていくのを体感するのだった。 「今度は、調味料ではなく新しい味のココアさんを開発します」 「ほどほどにしてくれ。俺の胃、穴あきそう・・・・」 |