メンテナンス中にアホが叫ぶ一時







擬似空間に降りれるシュミレーション装置につけられた、AIの名前はマリア。
聖母マリアと同じ名前。
女神をイメージした長い銀色の髪の女性となって、時に擬似空間に現れることがある。
そのAIマリアをティエリアはメンテナンス中だった。

「ロックオン、やばいです」

メンテナンス中だったティエリアが、珍しくロックオンに助けを求めた。
「どうしたんだ?」
「敵のデータ・・・ぼーっとしてたら全部ジャボテンダーさんにしてしまいました」
そういうティエリアは、背中にミニジャボテンダーのジャボリー君を背負っている。ジャボ美さん・・・いつものジャボテンダーさんは、今洗濯されて看板でお日様にぽかぽか干されている最中だ。
「全部かよ!?」
「そう、全部。ロックオンも手伝ってください」
「うわあ、俺プログラミングあんま得意じゃないんだけどなぁ」
「手伝ってくれたら、夕ご飯を部屋で一緒にとって食べさせてあげますよ」

「俺、頑張るぜ!」

「ついでに、この前あなたが買ってきたセーラー服というのも着てあげてもいいです」

「おっしゃああ、俺に任せな!」

ロックオン・ストラトス24歳、ガンダムマイスター最年長。
鼻血を垂らして、彼は叫んだ。
メンテナンス中にアホが叫ぶ一時。それはこんな時。ついにで、彼の隣にいるティエリアも天然のアホなので、アホは二人いる。
アホが二人でメンテナンス。とはいえ、腕は確かなのでメンテナンス上の問題はない。

ふと、AIマリアが警告の音声を鳴らした。
(AIマリアは、マスターに興奮している狼を発見いたしました)
「え、誰!?」
(AIマリアは、これ以上はいえません。マスターティエリア、自分の身は自分で護るよう推奨いたします。サブマスター刹那・F・セイエイの部屋に今日は泊まることを強くおすすめします)
「こら余計なこというな!よし、二人でメンテナンスしまくるぞ!敵のデータ元に戻そうぜ!」
やけにはりきるロックオンと一緒に、仲良くティエリアもメンテナンスをした。

んでもって数時間後。

ロックオンの部屋からツインテールに髪を結ってセーラー服をきたティエリアが、ジャボテンダーさんの散歩のためにジャボテンダーを背負って、廊下を堂々と徘徊することになった。ちなみに白のニーソにスカート丈はギリギリ。なぜそんな格好をしているのかと聞かれるたびに「ロックオンのシュミです」といいはって、ロックオンはまた人の知らないところで人望を失った
いや、もとから人望薄いかも?
ロックオン・ストラトス24歳、ガンダムマイスター最年長。多分、リーダー。