謎に思うこと









「あれ?あれれ???」

ティエリアは、謎だと思った。
このサイトの過去SSが、はじめはロックオンに対して普通の言葉遣い、いえば少し生意気ともとれる態度で話していたのに、後になるにつれてですます口調になっている。

「おかしい。ジャボテンダーさんもそう思わないか?」

腕の中のジャボテンダーは何も答えを返してくれなかった。

「これは、他のサイトを見て検証せねば!」

検証した結果。
ですます口調を使っているが3割。
生意気そうな口調である7割。

ガビーン。

「そ、そんな!」

僕は、そんな少数派であったのか!
しかし、長年この言葉遣いをロックオンにしていたので、今更なおすこともできないし、初期に読んだSSのせいかもしれない。初期に読んだSSは、ロックオンに対してですます口調を使っていたものばかりであった。
そのせいで、このサイトの形もそうなり立ってしまったのだろう。

「まぁいいか」
「何してるんだ、ティエリア。悩んでるのか?」
「いいや、なんでもない、気にするな。放っておいてくれ」
「え、えええ!?」

いつもと違うティエリアの言葉遣いに、ロックオンのほうが戸惑っていた。
ティエリアは、元に戻したほうがいいかと、溜息をつく。

「なんでもありません。少し、検証していただけです」
「そうか。あんま煮詰まるなよ〜」
「誰が。あなたではあるまいし」

きつい言葉を返して、ティエリアはパソコンの電源をきるために、たちあげていたサイトを閉じた。

「ロックオン。朝顔が綺麗に咲いていました。少し、庭にでて見ませんか?」

ふと、夏季休暇の途中であり、刹那の庭に、この前来た時植えた朝顔が綺麗に咲いていることを思い出して、そう持ちかけた。

「おう。朝食の準備が終わったらな」
「はい」