ホワイトラヴァーズ「捧げるもの」







18禁注意
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「ティエリア」
「あなたを、僕にください」
ティエリアは、着ていたロックオンのシャツを脱いだ。下着姿だけになる。
何度かティエリアとは肌をあわせた。だが、最後までしたことはなかった。
「後悔しても、知らないぜ?」
「後悔なんて、絶対にしません」
石榴色の瞳が強く訴えかけてくる。
ロックオンは、手を伸ばしてティエリアの髪をすくと、少し乱暴にティエリアに口付ける。
そのまま舌を重ねた。
「ふ・・・」
「怖いか?」
「いいえ。怖くありません」
その言葉とは裏腹に、ティエリアの体はふるふると震えていた。
ロックオンは、ティエリアの体を攫ってベッドに組み伏せた。
「ティエリア」
「ロックオン」
見上げてくる石榴色の瞳が、鮮明に金色に変わっていく。
ティエリアは、自分からロックオンに唇を重ね、口を開けると自分から舌を絡ませる。
「・・・・・っ、・・・・・・ん」
たどたどしい行為に、ロックオンが参ったとばかりに苦笑する。
「明かりを、消してください」
「ああ、分かった」
ロックオンは部屋の照明を消した。
とたんに、爛々と輝きだすティエリアの金色の瞳。ティエリアは暗闇でもものがよく見えた。そして、暗闇の中では獣のように目が金色に光った。
神秘的だと、ロックオンは思った。
そのまま、優しく唇を重ねる。
ロックオンの優しさに、ティエリアはまた涙を零した。
満たされていく。愛に、心が満たされていく。
下着に手がかかる。
黒のベストをはずされ、灰色のボクサーパンツを脱がされた。
一糸纏わぬ姿となったティエリアに、ロックオンはまた口付ける。
「あなたを愛しています。あなたを、僕に下さい」
「俺も、ティエリア愛している。やるよ。心も体も全部、ティエリアにやる」
胸は、女性化が進んでしまったせいで僅かに膨らんでいた。
平らではない胸を、ロックオンが撫でる。
決して豊満ともいえない、むしろ成長をはじめた少女よりも小さな小さな胸。
「あ・・・」
揉む、というよりは撫でるに近かった。
揉むほどに大きくはない。
そのまま、きつく吸われ、耳をかじられた。
首もとを何回もきつく吸われ、鎖骨の位置も吸われる。
「俺の証だっていう証拠」
「はい」
二人は、また深く口付けしあった。舌を出して絡ませあい、ティエリアはロックオンの衣服を脱がしていく。そのまま絡まって、ベッドの上でもつれあった。
肩甲骨に唇が落ち、背骨のラインに従って唇が下へ下へと移動する。
そして、髪をかきわけてうっすら金色に光るNO8という紋章にキスマークを残す。
胸を愛撫する唇と手に、ティエリアは涙を零した。
「あ、あ・・・・く」
途中で、自分の指をかんで声を押し殺す。
「ティエリア、声我慢すんな。全部聞かせてくれ」
ロックオンが、歯型のついたティエリアの指に口付ける。
「はい・・・・・ふあ!」
ロックオンの手が秘所に伸びて、ティエリアは軽く仰け反った。
指が、体内に埋め込まれる。
そこまでは、何回か経験したことがある。
怖くはない。
そのまま、内側を何度もロックオンの長い指がいききする。
「んあっ」
敏感な場所を指で責められる。ティエリアは、ロックオンを激しくかき抱いた。
ロックオンの茶色の髪に口付ける。
「本当に、いいんだな?」
「はい。あなたを、僕に下さい」
秘所から指が抜かれ、ティエリアはぎゅっと目をつぶり、ロックオンにしがみついた。
「いやあああああ、あ、ああ、痛い!」
メリメリと、指とは比べ物にならない質量が体の奥に入ってくる。
ティエリアは涙を零しながら、それでも足を開いて受け入れる。
「止めとくか?痛いだろ?」
ロックオンが、涙にぬれたティエリアの瞳に口付ける。
無性の中性体は、女性のようにはいかない。体を繋げるという行為にはむいていない。
狭すぎる秘所を裂くのを一旦止めるロックオンに、ティエリアは激しく首を振った。
「お願いです、最後まで、どうか最後まで」
「くそ」
しめつけてくる熱に、ロックオンも自重がきかなくなってくる。
そのまま、最奥まで突き上げる。
「いたっ」
「平気か?」
「大丈夫です」
そういいながら、ティエリアはあまりの痛さに涙を零した。
「動いても平気か?」
しばらくじっとしていたロックオンが、ティエリアの耳をかじる。
「僕に、あなたの全てを」
「分かった」
そのまま、惰性に身を任すかのように、ティエリアを突き上げ、揺さぶる。
ティエリアは、足を大きく開いて、ロックオンの腰に絡みつかせた。
「あ、あ、いあああああ、うあああっ」
快楽など、そこにはなかった。
ただ、身を引き裂かれる凄まじい痛みだけを感じる。
無性の中性体であるティエリアの秘所は、女性器をもたぬせいで酷く未熟で狭く、とても男性を受け入れられるようなものではなかった。
それを承知の上で、ロックオンを受け入れる。
「ああ、はあああ!」
入り口までひかれ、何度も最奥まで突き上げられる。
ガクガクと、ティエリアの体が動きにあわせて揺れる。
秘所は、完全に血を流していた。
太ももを伝う血を潤滑剤変わりに、そのまま突き上げる。
「愛して、います。ロックオン」
「愛している、ティエリア」
なんとか優しくしたかったが、ロックオンにも限界があった。
そのままティエリアを揺さぶって、内部で果てる。
ティエリアは痛みのあまり失神した。
だが、とても幸福そうな顔をしていた。
ズルリと引き抜くと、そこから血と白濁した液体がティエリアの太ももとを伝う。
「くそ、もっと優しくできねぇのかよ、俺は」
流れ出る血の量に驚きつつも、そのままティエリアを風呂場につれていき、洗い清める。
出血は、なかなかおさまらなかった。そんな行為をするために備わっている秘所ではないため、仕方ないといえば仕方ないのかもしれない。
秘所から流れ出る血は、バージンを失った血に似ていた。



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