気を失った刹那のダブルオーライザーを、コンテナに収容する。 ティエリアは、コックピットから降りると刹那のダブルオーライザーのコックピットを開けた。 「刹那!」 うっすらと、刹那の目が開く。 「ティエリア・・・・無事だったんだな。よかった」 「君こそ無事でなによりだ」 「俺は・・・う」 刹那は、そこで気を失った。 ティエリアは担架を要請した。 そのまま、そっと刹那がおろされる。 「右肩だ。手当てはされているが、負傷している」 ティエリアは、刹那が担架に乗せられたとき、そう言った。 「右肩?まだどこ怪我してんのかわかんねぇだろ」 ライルが振り返るが、ティエリアは確信めいていた。 「いいや、右肩を負傷している。銃だな。弾は摘出されている」 そのまま、刹那のパイロットスーツを脱がすと、右肩に血のにじんだ包帯が巻かれていた。 「どうして分かったんだ?」 ライルが不思議そうに顔をあげる。 「分からない。ただ、そんな気がしたんだ」 刹那は、僕の魂の双子だから。 ドクターが傷をみて、刹那は治癒カプセルに入ることとなった。 「刹那。君は、僕が守る」 じっと、カプセルの傍から離れないティエリア。 離れたくない。 どんなことがあっても、君と一緒にいたい。 刹那。 刹那、君は僕が守る。 |