「あれ・・・・僕、どうしたんだろう?」 気づくと、アレルヤは格納庫にいた。 さっきまで、自室にいたはずなのに。 どうしたんだろうか。最近、時折意識が途切れる。それも、突然なんの予兆もなしに。 「はははは。変わらずアレルヤはお子様だなぁ。でも帰ってきたぜ。愛してるって神様に届いたのかぁ?けけけけ、まだ気づかないなんて、魂の双子失格じゃね?」 ハレルヤが、オッドアイの金色の光を強めて笑う。 アレルヤの意識と共有していない。今は、完全に別人格として成り立っている。 いずれまた、アレルヤと融合する時がくるだろう。 「てめぇは、マリーを手に入れたんだな。でも、お前は、俺が守るから。守る、から・・・・」 格納庫で、アリオスの機体を見上げる。 これが、今のアレルヤの機体であり、ハレルヤの機体でもある。 ほら、耳を澄ませば聞こえてくる。 復活の序曲が。 アレルヤが、ハレルヤに気づくのはいつだろう? 復活の序曲が完成するのは、いつだろう? 誰も知らない。 ハレルヤにも、アレルヤにも分からない。 |