「一番卑怯なのは、私よね・・・・守ってもらうために、銃をとらない」 子供たちを安全なところに隠して、マリナは涙を零した。 子供が銃を相手に向けたとき、とっさに下げさした。 血に染まってほしくないのだ。 そう、自分も血に染まることを拒否している。銃をもたないマリナはシーリンの言ったとおり、お荷物でしかない。 子供たちさえ守れないなんて。 銃を手に取り、人を殺せばそこで自分が終わってしまう気がした。 「着信?刹那から・・・・」 超小型パソコンに、着信があった。 (マリナ、どうしている?最近連絡がなくて心配している。俺は、ダブルオーライザーで今から戦場に出る) 「刹那・・・あなたも、戦っているのね。私だけが、戦いもせずに守られている・・・」 マリナは、超小型パソコンに、銃をもてないのだと入力した。 返信はすぐにあった。 (銃を持たないのがマリナだ・・・・お荷物だといわれようとも、それが信念であるのなら貫き通せ) 「信念・・・・唄だけでは、世界は変えられない」 ガサガサ。 「いけない、子供たちが!」 せめて、子供たちをかばう的にはなれるから。 刹那、私も戦うわ。私なりのやり方で。 だから、あなたも戦って。 あなたの信念を貫き通すために。 |