「アレルヤ、お弁当できた・・・・ああん、何このかっこ!」 「マリー!」 「マリーじゃない、私はソーマ・ピーリスだと何度言えば分かる!」 マリーは、お弁当箱をアレルヤに向かって投げた。 なんとか、中身をこぼさないようにキャッチしてから、アレルヤにもスイッチが入った。 「おい女、てめぇ、人様の給料で食わせてもらってるくせに、その態度はなんだぁ?」 ハレルヤの降臨であった。 「何よ、なにか文句でもあんの?」 「いっぱいあるぞ、このやろう」 「いい度胸ね。表に出なさい」 「やってやろうじゃねぇか」 二人は、バキボキと骨を鳴らしながら、いざファイティング! かーん。 鐘が鳴る。 今日の勝者はソーマだ。 「きゃああ、アレルヤ、スーツがボロボロ!」 「お前がやったんだよ、女ぁ!」 「ハレルヤ!ああ、ソーマ、またやらかしたのね!」 「ちょっとは手加減しろよ」 顔に青痣までつくったハレルヤは、投げ飛ばされて髪もボサボサになっていた。 「ハレルヤ、だめよ、そんな格好で出社してわ!」 「ああ、うっせぇな」 「マリーの好意を無駄にする気か、このアホが!」 マリーが、またソーマになった。 ハレルヤをどついている。 いや、その行為が余計に出社を延ばしているのですよソーマさん。 つっこむ相手はいない。 ビシバシと往復ビンタを決められたところで、人格がアレルヤに交代した。 「うう、今日も痛いよ、マリー」 「何度も言わすな。私はソーマ・ピーリスだ」 「今日も負けたよ、ソーマ」 「当たり前だ!超兵である私が、お前のようなぼんくらなすに負けるものか」 ちなみに、ハレルヤも相手がマリーということを知っているため、戦いになるといつもハレルヤが負けた。 「お母さん、お隣さん、またやってるよ?」 「し、見ちゃいけません」 アレルヤとマリー、ソーマとハレルヤは、今日も仲良しだ。 ・・・・・・・・・・・・・・多分、ね。 |