私は、ロックオンの腕に抱き上げられて、無言だった。 そのまま、桜が満開な場所にやってくる。 間延びした声が聞こえた。 「ティエリア〜、寝すぎー。置いてきちゃったよ。あと、リジェネ・レジェッタって表札、ロックオンにはがされた」 頬を膨らまして、まるで子供のようなリジェネ。 「花見だひゃっほい!」 「は?」 凛々しい顔をしていたロックオンが、私をビニールシートの上におろすと、面白い顔をして、同じ顔をした・・・・ライルと、ジャンケンをしては、負けた相手にハリセンで頭を叩きあっている。 周りを見回すと、刹那とマリナが、アレルヤとマリーが、ライルは一人、少し寂しそうだった。隣にアニューがいないせだろう。 「これ、は」 「あ、ごめんね。置いてきちゃった。だって、起こそうとすると鳩尾に蹴りいれてくるんだもん」 リジェネが、昼間っから酒を飲みながら、私に何かを渡してきた。 「ジャ・・・・ジャボテンダーさん!!」 「探すのに苦労したんだよ。ジャボテンダーだけに脳量子波が届かなくってさぁ。ロックオン、ニールがジャボテンダーでティエリア驚かせようって、花見で場所をジャボテンダーでとったのはいいんだけど、犬かなんかにもってかれたみたいで。ティエリア起こすのも後回しにして、必死で二人で探したんだ。ちょっと汚れてるけど、そこはまぁ許してやって」 「夢では、ないの?」 「夢?何いってんのさ。全部、現実だよ。確かに、マイスターたちのこんな哀れな姿、夢と思いたくもなるかもしれないけど・・・」 アレルヤは、ハレルヤにかわって、マリーもソーマにかわって、穏やかだったのに二人でケンカをはじめている。刹那は、ダブルオーライザーのガンプラをつけた釣竿で、堀に釣り糸をたらし、マリナがその姿をキラキラした瞳で見つめてをみてうっとりとしている。愛は盲目的だ。 「はい、兄さん、10回まけー。罰ゲーム。腹踊りね」 「任せろ!」 刹那が、どこからか油性マジックをとりだして、見事にニールの腹に顔をかく。 ロックオンは愉快な腹踊りを踊った。みんな笑っている。 私は。 私は、ただ涙を零して。 「変なところもそのまま、愛しています!」 彼に抱きついて、深く口付けするのであった。 「ヒューヒュー」 「兄さん、ティエリアと幸せにな」 「ティエリアを不幸にしたら許さない」 刹那が強く言うと、皆頷いた。 そして、リジェネが、「僕が、契約の代償にティエリアの不幸を要求したから。僕が保障するよ。ロックオンは、ティエリアと幸せになる」 愛の軌跡を、もう一度。 あなたと、もう一度。 私の世界は一度終わった。あなたの死によって。 でも、また始まる。あなたは生きていた。 失楽園から人類が立ち上がるように、私は立って歩いていく。 あなたと、一緒に、いつまでも、愛し合いながら、寄り添いながら。 それは、桜が舞う季節。 私は、もう一度あなたと出会い、恋をして、愛の軌跡を描いていく。 世界が終わっても The End Presented by Mazaya Touha 私は生きる あなたと一緒に みんな笑顔で 私たちを包んでくれる 私はこんなにも 幸せ ----------------------------------------------------- えーと。 とりあえず自分にお疲れ様ー。 うってて一部泣けたー。感情移入しすぎー。 幻だったよ・・・みたいな終わりで、でも夢じゃなかった。 あえて、私という一人称で打ってみました。ティエリアの視点からの小説・・・。 リジェティエなんて打ってるもんで、リジェネに良い子になってもらおう。。。。 てか、うちのリジェネは腹黒かったりピュアだったり。。。いろいろだなw |