PT一向は、魔王を倒すために旅をはじめた。 まずは、LVあげから。 町を拠点として、永遠とLVあげにいそしむ。 スライムやバブルスライム、おおねずみなどを倒して。 町の人の話を聞いて、物語を進める。ドラクエは、自由がおおいRPGとして有名だ。 「ライル、またさぼってるな。刹那もか」 馬車の中で、ティエリアが新しい防具を買ったばかりでゴールドが不足しているため、お金稼ぎのついでにモンスターを倒そうとPTメンバーを見たが、刹那とライルの姿がなかった。 ちなみにセットしたドラクエのカセットはWだ。 (おおにわとりとおおめだまが現れた!) 「勇者のいないPTなんて、聞いたことがない」 ティエリアが呆れながら、呪文を唱える。 「メラ!」 炎の玉が、おおにわとりにあたり、おおにわとりを倒した。 「はぁぁぁ!」 アレルヤが、飛び膝蹴りを決めて、おおめだまを倒す。 ちなみに、リジェネは馬車の中で寝ていた。 ニールが、銃を撃って、残ったおおめだまBを倒す。 ちまちましたお金稼ぎ。LVもなかなかあがらない。 「ああ、ニールの新しい武器は、お金が足らなくてまだ買っていないのに」 「いいって。俺のことは後回しで」 「そんなわけにもいきません!ここは、僕のこの防具を売って・・・」 「ティエリア。僕に任せなよ」 一向は、刹那とライルを放置して、移動する。 「ルーラ!」 リジェネが起き出して、魔法を唱えた。 「ここは・・・・」 キングレオ周辺に来ていた。 「ここの、さ。ミステリドールってやつ、経験値は37でおおめだまやおおにわとりよりも多いし、何より落とすゴールドが200なんだよね」 「200!」 アレルヤが、目を輝かせる。 今までのモンスターは、落としてもせいぜい30ゴールドとか。 「ここで、お金稼ぎしなよ。100をこえる経験値のあるしりょうのきしとかも出るし」 「ありがとう、リジェネ!」 ティエリアが、リジェネに抱きつく。リジェネはまた、馬車の中で眠りにつく。 (ミステリドールとしりょうきしが現れた!) しりょうきしの攻撃。アレルヤは、80のダメージを食らった。 「く、強い!?」 そりゃそうだろう。今まで、スライムなんかを相手にしてたんだから。いきなりLVの高いモンスターに挑んでも無理があるというものだ。 ニールは呪文を唱えた。 「ホイミ!」 アレルヤのHPが30回復した。 「このままでは、全滅する!!」 ニールが焦る。ニールは呪文を唱えた。 「バギ!」 しりょうきしのグループに、20のダメージ。 アレルヤの武器は、聖なるナイフだ。200ゴールドもした。 アレルヤの攻撃! しりょうきしに、25のダメージ! 「やっぱりだめだ。僕たちの戦力じゃあ・・・・」 ティエリアは攻撃魔法を唱えた。 「ヒャダイン!」 敵全体に850のダメージ! 敵は全滅した。 「ちょ、ティエリア!?いきなり強くなってない?さっきまで、メラと、ヒャドしか唱えれなかったじゃないか!しかも、850のダメージって何!?」 「魔法のプログラムをいじった」 「そう。・・・じゃないよ!全然ゲームバランスとってないじゃないか」 アレルヤのツッコミを無視して、落ちているゴールドを回収するティエリア。アイテムも拾っていく。 「ねぇ、ティエリア。はやく魔王倒しにいこうよ。暇で暇で・・・」 「リジェネ、さっきから戦闘に参加してもいないじゃないか」 「ニール、うるさい。職業、ホイミスライムにされたいの?」 「ぐ・・・」 ニールは黙り込んだ。 弟のような哀れな姿にはなりたくない。今のガンスリンガープリーストという職業はとても好きだ。何より、ティエリアが自分のために考えて与えてくれた職業だ。 NEXT |