私立ガンダム学園7







午後の授業も終わり、下校時刻となった。
今はテスト前なので、クラブや委員会活動はない。

「うわぁ」
ドサドサドサ。
ティエリアは下駄箱をあけると、そこに入っていたラブレターの数に驚いた。ほとんどが男子生徒からのものだが、たまに女子生徒からのものもある。
「何これ、鬱陶しい!」
ドサドサドサ。
リジェネの下駄箱にも、女子生徒からの数え切れないラブレター。
そりゃセレブとして有名なアーデ家とリジェネ家の子供となれば、玉の輿や逆玉の輿を夢見る連中もいるだろう。
ライルとニールの下駄箱にも、何通かのラブレター。
一方、刹那の下駄箱には。
ラブレターを捨てた形跡があり、そこに入っていたのは「果たし状」だった。
よくよく見れば、ティエリア、リジェネ、ライル、ニールの下駄箱にも果たし状が入っていた。
バキボキ。
骨を鳴らしながら、リジェネが黒く笑う。
「僕に果たし状だなんて、いい度胸してるね」
「リジェネ。これ、グラハム先生からだよ」
ピキーン。
リジェネは固まった。


「またあいつか。毎日毎日こりないな」
「刹那、毎日もらってるの?」
ティエリアの問いに、刹那は頷く。
「ああ。昨日は家までストーキングされた」
「犯罪おやじ・・・」
「ヘンタイ・・・・」
ライルとニールが二人でこそこそ言い合っている。

「トランザム!」
「ちょ、刹那!」
刹那はイアン先生が修理したばかりのダブルオーライザーに乗り込むと、いきなりトランザムした。
ライルもニールもティエリアもリジェネもそれぞれのガンダムに乗り込む。
「「「「トランザム」」」」

「へっへ、昨日はよくも・・・・」
「粒子バズーカ、完全解放!」
リジェネが最後までいわせず、破壊の光を満たす。
「あべし!?」
「「狙い撃つぜ!!」」
ライルとニールははもって、ビームライフルを目の前のアロウズの紅い機体数機にあて、引き金をひく。
「ハイパーバースト、フルチャージ、解放!」
「ぶでぶ!?」
「駆逐する」
ダブルオーライザーは、残っていたアロウズの機体を切り裂いた。

ガンダムから降りる五人。
そこに、遅れてアレルヤがやってきた。
「アリオス・・・」
「いや、もう全部やっつけたから。また明日」
バイバイと、ライルニール、ティエリアにリジェネ、刹那は手を振る。
アレルヤは、ハブラレルヤになってひとりで泣いていた。



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