午後の授業も終わり、下校時刻となった。 今はテスト前なので、クラブや委員会活動はない。 「うわぁ」 ドサドサドサ。 ティエリアは下駄箱をあけると、そこに入っていたラブレターの数に驚いた。ほとんどが男子生徒からのものだが、たまに女子生徒からのものもある。 「何これ、鬱陶しい!」 ドサドサドサ。 リジェネの下駄箱にも、女子生徒からの数え切れないラブレター。 そりゃセレブとして有名なアーデ家とリジェネ家の子供となれば、玉の輿や逆玉の輿を夢見る連中もいるだろう。 ライルとニールの下駄箱にも、何通かのラブレター。 一方、刹那の下駄箱には。 ラブレターを捨てた形跡があり、そこに入っていたのは「果たし状」だった。 よくよく見れば、ティエリア、リジェネ、ライル、ニールの下駄箱にも果たし状が入っていた。 バキボキ。 骨を鳴らしながら、リジェネが黒く笑う。 「僕に果たし状だなんて、いい度胸してるね」 「リジェネ。これ、グラハム先生からだよ」 ピキーン。 リジェネは固まった。 「またあいつか。毎日毎日こりないな」 「刹那、毎日もらってるの?」 ティエリアの問いに、刹那は頷く。 「ああ。昨日は家までストーキングされた」 「犯罪おやじ・・・」 「ヘンタイ・・・・」 ライルとニールが二人でこそこそ言い合っている。 「トランザム!」 「ちょ、刹那!」 刹那はイアン先生が修理したばかりのダブルオーライザーに乗り込むと、いきなりトランザムした。 ライルもニールもティエリアもリジェネもそれぞれのガンダムに乗り込む。 「「「「トランザム」」」」 「へっへ、昨日はよくも・・・・」 「粒子バズーカ、完全解放!」 リジェネが最後までいわせず、破壊の光を満たす。 「あべし!?」 「「狙い撃つぜ!!」」 ライルとニールははもって、ビームライフルを目の前のアロウズの紅い機体数機にあて、引き金をひく。 「ハイパーバースト、フルチャージ、解放!」 「ぶでぶ!?」 「駆逐する」 ダブルオーライザーは、残っていたアロウズの機体を切り裂いた。 ガンダムから降りる五人。 そこに、遅れてアレルヤがやってきた。 「アリオス・・・」 「いや、もう全部やっつけたから。また明日」 バイバイと、ライルニール、ティエリアにリジェネ、刹那は手を振る。 アレルヤは、ハブラレルヤになってひとりで泣いていた。 NEXT |