「カティ。大好きです」 「ええい、鬱陶しい」 「カティ〜〜」 花嫁衣裳をきたカティ・マネキンは美しかった。 たくさんの人々に祝福され、二人は結婚式を挙げた。 「不滅のコーラサワー、幸せのコーラサワー、そして愛のコーラサワー」 「パトリック」 「はい!」 名前を呼ばれて、ついつい敬礼をとってしまうのは、長い間彼女の部下としてきたくせだろうか。 いや、結婚しても上司と部下の関係は変わらないが。しかもカティはさらに出世した。 「不滅だの幸せだの愛だの、鬱陶しい。一言でいいだろう」 「俺は、今幸せです」 「私もだ」 二人は口付けする。 リーンゴーン。 リーンゴーン。 教会の鐘が鳴り響く。 カティは持っていたブーケを空に向かって投げる。 「子供はたくさん欲しいです」 「私は子供はいらない」 「カティ〜」 「お前がいれば、私はそれだけで十分だ」 カティは微笑んだ。 パトリック・コーラサワーは、カティを抱き上げる。 白いタキシードに白いウェディングドレス。 新しい世界を、愛しあいながら二人は歩いていく。 |