25話補完小説「不滅のコーラサワー」







「カティ。大好きです」
「ええい、鬱陶しい」
「カティ〜〜」
花嫁衣裳をきたカティ・マネキンは美しかった。
たくさんの人々に祝福され、二人は結婚式を挙げた。

「不滅のコーラサワー、幸せのコーラサワー、そして愛のコーラサワー」
「パトリック」
「はい!」
名前を呼ばれて、ついつい敬礼をとってしまうのは、長い間彼女の部下としてきたくせだろうか。
いや、結婚しても上司と部下の関係は変わらないが。しかもカティはさらに出世した。

「不滅だの幸せだの愛だの、鬱陶しい。一言でいいだろう」
「俺は、今幸せです」
「私もだ」
二人は口付けする。

リーンゴーン。
リーンゴーン。

教会の鐘が鳴り響く。

カティは持っていたブーケを空に向かって投げる。
「子供はたくさん欲しいです」
「私は子供はいらない」
「カティ〜」
「お前がいれば、私はそれだけで十分だ」
カティは微笑んだ。
パトリック・コーラサワーは、カティを抱き上げる。
白いタキシードに白いウェディングドレス。

新しい世界を、愛しあいながら二人は歩いていく。