25話補完小説「おかえり」







修理されたダブルオーライザーで、スペアの肉体に意識体を宿らせたティエリアとリジェネは、刹那によって迎えにこられ、トレミーへと帰還した。

「久しぶりだな、トレミーも」
「へぇ。これがトレミー?地味だね」
二人は、刹那に渡された制服に着替えた。
「へぇ、ティエリア似合ってるよ」
「リジェネもね」

二人は、お揃いの同じ色の制服を着て、操舵室に入る。

「ただいま」
ティエリアがそういうと、クルー全員が涙を浮かべてお帰りといってくれた。
そして、刹那が生還したときのようにみんなに抱きしめられた。
リジェネは刹那のバックアップもあって、上手く溶け込むことができた。

「リジェネ・レジェッタ。ティエリアのツインだよ。よろしく」
「よろしく」
みんなで自己紹介をする。

「刹那、無事で何よりだ」
「ティエリアも。お帰り」
「ただいま」

ティエリアは、綺麗な綺麗な笑顔を零した。
僕はイノベイドであり、そしてイノベイターであり、人間である。
意識体の一部はヴェーダと一緒に、ロックオンの魂と共に長い眠りについた。
僕は、生きる。
皆と共に、新しい世界を。

そう、人間として。