ジャボテンダーの煮汁・後編







「大丈夫ですかジャボテンダーさん」
ジャボテンダー親子は、ティエリアが下着をつけて上のパジャマを羽織っただけの姿で、ジャボテンダーをソファーベッドに寝かせて、容態を聞いていた。
「ロックオン?」
「いや、頼むからちゃんと服きてくれ」
見えそうで見せない。ちなみに、ズボンをはくとき見えた柄は、苺パンツ。またなんとベタな。ティエリアは最近ではボクサーパンツをやめて、周囲の女性やドクター・モレノに進められるままに女性用の下着をつけている。無性であるティエリアはボクサーパンツでもなかなかあうサイズがなかったりして、買うのに不便なのだ。腰が細すぎて。

「ロックオン!大至急メロンソーダを二人前!」
ティエリアは叫んだ。
ロックオンは湯あがりでパジャマ姿のまま、食堂のソフトドリンクコーナーから二人分のメロンソーダをコップに注いで戻ってきた。
「どうするつもりだ?まさか、飲ます、なんてことはないよな」
ティエリアなら、ジャボテンダーに中身をぶちまけるくらいのことはしそうで怖い。

「これは僕とロックオンが飲むのです。さぁ、飲んで!」
言われるままに、ロックオンは中身を飲む。
ティエリアも飲んだ。
「ふう、これでジャボテンダーさんも怒っていない」
「???」
「僕たちは、メロンサイダーというジャボテンダーさんの煮汁を飲みました。お風呂の煮汁は流石に量がおおいし衛生面で飲めなかったので、メロンサイダーにしました」
「煮汁って、おまえなぁ」
ロックオンは、ティエリアの髪をタオルでふくと、バレッタでとめてあげた。

「ロックオン、ジャボテンダーさんの煮汁なんて恐怖です!あの入浴剤はやめてください。やっぱり桃の湯がいいです」
「はいはい、お姫様」
ジャボテンダーを抱きしめて、ロックオンだけのお姫様はベッドの上でごろごろしている。
「ほうれん草のおひたしもジャボテンダーさんの煮汁かもしれない」
「食べれなくなるからやめなさい」
ロックオンは苦笑して、ティエリアの頭を撫でる。

「念のため、ドクター・モレノのところにジャボテンダー親子を診てもらいにいってくる」
「一人で平気か?」
「無論だ」

「ドクター・モレノ、ジャボテンダーの急患だー!」
「あ、そう。がんばれ」
「それでも君は医者かあああ」
ティエリアはドクター・モレノの首を締め上げた。
「診察してうやってくれ」
いつものように、聴診器をティエリアの頭にあてるドクター・モレノ。
「うーん、順調だな」
「何がだ?」
「ティエリアの脳は、順調にアホになっている」
「そうか。それはいいことだ。ロックオンはいっていた。アホは褒められるべきものだと」
「・・・・・・・・・・・ほんとにあほな、付き合いかたしてるな?」
「愛があるからだ」
「んー、どうも親子は胃の調子が悪いらしい。薬を処方してあげよう」

ドクター・モレノは患者のカルテ票からジャボテンーを取り出し、新しくミニジャボテンダーのカルテ票も使った。
「用法容量をよく守って食べるように」
「分かった」

「ロックオン、只今」
「おう、おかえり。それで、どうだった?」
「胃の調子が悪いようです。薬をもらってきました。食べましょう」
「は!?ジャボテンダーに薬!?しかも俺たちが食べる?飲むじゃなくって食べる??」
薬の袋をあけると中に入っていたのは色とりどりのキャンディやチョコレートだった。薬にしては袋が大きいとロックオンは思ったのだが、納得がいった。
「ドクター・モレノは薬を処方してくれというとなぜかお菓子をくれるんだ。それを食べたらジャボテンダーさん元気になるそうなので食べている」
そうかそうか。

「寝る前の歯磨き、忘れるなよ〜」
「は〜い」
電気が消されて就寝時間となる。ジャボテンダー親子は隣のソファーベッドで眠っている。


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ミホリ様へ。
短かくてごめんなざい。WEB拍手のレスもまだだ・。。
眠気まっするなのでねてきます。
明日がんばって今日かけなかった分ジャボテンダーでひゃほいできればいいなぁ。
レスもしないと。