ロックオンの心境







ああ〜ジャボテンダ〜〜〜

今日もトレミーの中で、ティエリアのジャボテンダーの歌が聞こえる。
そのジャボテンダーといえば、風邪をひくのでということでロックオン手作りのセーターを着てた。
緑のセーター。
やっぱりジャボテンダーだから緑じゃないというティエリアの意見からその色になった。

ぶんぶんと、ティエリアはジャボテンダーをふりまわしてロックオンを殴る。
そして、一息ついたところで食堂に昼食をとりにいく。

「今日はコーラを飲んでくださいね」
ティエリアはカウンターの席にもたせかけたジャボテンダーの前に、コーラが入ったコップを置く。
「コーラじゃ、飲んで黒くなるんじゃないのか?」
「大丈夫です!ジャボテンダーさんの胃は丈夫ですから」
さいですか。
ロックオンは思った。ジャボテンダーに胃なんてあったんだ。そうか。初耳だ。覚えておこう。
「でもこの前胃潰瘍になりました」
そうか。ジャボテンダーもティエリアのせいでストレスたまってるんだなぁ。おれはなれてるけど。なれてないと確かに胃潰瘍になりそうだわ。
「ドクター・モレノからもらった胃薬は僕が飲みました」
いやいや。ティエリアが飲んだら意味ないだろ。その前にジャボテンダーに胃薬処方するなんて、ドクター・モレノもかなりティエリアに毒されてきてるなぁ。そういえば、一人でデッキで煙草吸ってたっけ。その時話しかけたら「ティエリアがな・・・・」彼も相当きているらしい。
頭にではなく、笑いに。脳に。ダメージをくれるからな、ティエリアは。笑いを我慢するために俺は表情を引き締める訓練だってしたんだ。

「さぁ、いざ光合成に!ロックオン、今日はあなたは葉緑体です!ジャボテンダーさんの光合成を手伝ってあげてください!」
「はいよ」
非常に名誉ある命令を受けました。
そうか、俺は葉緑体か。まぁミジンコとかミトコンドリアとかと似たようなものだろうなぁ。

ロックオンは、ティエリアと手を繋いでデッキに向かう。
そして、いつもの日課のごとくジャボテンダーを干すのだった。