「みんな、そこまでにしてあげてくれないか!」 なんと、勇気ある声があがった。 ボコボコになってボロボロのグラハム先生を庇う者が現れたのだ。 それは、グラハム先生の親友であるビリー・カタギリ英語教師であった。 「これでも・・・・こいつは、僕の親友でね。いや、親友止めたいんだけど。ほんと凄く止めたいんだ。誰かかわってくれない?」 ビリー先生は泣いていた。グラハム先生にではなく、なんでグラハム先生と親友なんだろうということに対して。 「おお、我が親友よ、庇ってくれるのか」 ビリー先生は、ボロボロになったグラハム先生に、この前きていた白鳥の頭がついた変なバレリーナのような服を渡して着替えさせる。 「ビリー先生、凄い。グラハム先生と意思の疎通ができてる」 グラハム先生は動物か何か。 「ということで、1500回目の猥褻物陳列罪で、しょっぴかれることに決まったよ、グラハム。おめでとう!1500回なんて記録、そうそう成し遂げれるものじゃない。おめでとう!!」 「おめでとう、グラハム先生!」 他の教師からも拍手が巻き起こる。 「おお、1500回目か・・・・」 「凄いぞグラハム先生・・・・1500回も捕まってるなんて、どういう人生してるんだ」 いえ、こういう人生です。 グラハムは思った。 この学園に来て良かったと。 少年に出会えたし、皆私を変態としてちゃんと扱ってくれる。 以前の学校では変態だったのに、みんな必死に更生させようとしてきた。生まれつきの変態である私に、更生など無意味だ。 変態のまま受け入れてくれる学園があったなんて。 そして運命の出会い! 刹那・F・セイエイこと少年!そして少年の周りいるガンダムマイスターの少年たち!アレルヤ・ハプティズム、ニール・ディランディとライル・ディランディの双子の兄弟、そして最近転校してきたリジェネ・レジェッタとティエリア・アーデという双子の美少年。 ああ、グラハムスペシャルがうずく。 少年たちと愛の時間を築けと。ああ、なんたる甘美な響き。 踊ろうではないか! このグラハム・エーカー、昨日みたバレリーナの踊りを踊ろうではないか。 周囲の人間は、グラハム先生の踊りに逃げ出しているが本人は気づいていない。 股間をぶらぶらするこの白鳥の頭、とても気に入った! 「コマネチ、アイーン!」 グラハム先生はこんなギャグもいえるんだぞ! 知らなかっただろう。 「グラハム・エーカー現代国語教師ですね?」 「そうだが、何か?私の踊りをみにきたのかね?」 「1500回目の猥褻物陳列罪で逮捕します」 「おーまいがっ」 私は逮捕されてしまった。でも、1500回目ということでいつもの警察所の人は特別に毛布を持ってきてくれていた。 「あんたも、もっとまともに人生生きようとする気ないのかね?1500回目だぞ、逮捕」 「はっはっは、私は変態なのだ!生粋の男色家の生粋の変態なのだ!」 そう、私は変態。私はこれからも全力で変態であり続ける。 グラハム先生は手錠をかけられて、毛布にくるまれ、パトカーに乗せされていった。 私立ガンダム学園V 終幕 -------------------------------------------------- ギャグ、どこまでも崩壊するグラハム先生。 もう戻れません。 |