目隠し








18禁注意・ロクティエ

「ロックオン?」
ロックオンは、ティエリアの目に目隠しをした。
「何を?」
「いいからいいから」
「嫌だ、あなたが見えない」

「ちゃんとここにいるよ」
深いキスを受ける。口腔を撫でる舌は優しく、歯茎まで感触を感じる。
「ロックオン」
何度も深く舌を絡ませあってキスをする。
舌をひきぬくと、銀色の糸が光に反射した。

ピチャリと、耳朶を噛まれてから耳に舌を入れられた。
その感触にティエリアが震える。
「ロックオン」
服を脱がされる。寒くはないが、ティエリアは目隠しの下で瞳を金色に光らせて、それから目を閉じる。
「明かりを小さく」
「はいはい」
ティエリアは明るい太陽の下でも人口の灯火の下でも、とにかく明るい中で抱かれるのを嫌う。暗いほうが安心するらしい。恥ずかしいのだ、明るい下で自分の裸身を見られるのが。
勿論、明るい下でロックオンに何度ももう抱かれているけれど。

「ん」
胸の突起をロックオンの舌がはう。
それから、噛み付かれた。
右の胸の突起を舌で弄び、左は指でつまみあげる。
「うう」
撫でるように柔らかくもまれる。指で何度もはじかれる。
それからロックオンはそのまま舌を背骨にそって這わせる。
腰骨に痕をつける。
閉じられていた足を、ティエリアは自分から開ける。ロックオンを受け入れやすいように。
つぷと、薬指が秘所に進入する。
「ああ」
そのまま、中をかきまぜられる。
指は二本に増え、根元まで挿入されて、ぐちゃぐちゃにかきまぜられた。
「んーーー!」
ティエリアがシーツをつかんで、高い声をあげる。
「ここ?」
前立腺を刺激されて、ティエリアの足が痙攣して、体が弓ぞりにしなる。
「はあああ!」
頭がスパークする。真っ白になって、何も考えられない。呼吸が乱れる。

ロックオンはティエリアに軽くキスをして、両腕をベッドに縫いつけた。
くる。
ティエリアはその衝撃がくることを望んだ。
「ああああーーーっ!」
熱いロックオンの楔がティエリアを犯す。奥までずるずると熱と一緒に引き裂いていく。
「ティエリア」
何度も優しくキスされた。

「は、うん」
浅ましい。
まるで獣のようだ。
ティエリアは思う。
喘ぎ声が止まらない。甲高い、甘ったるい声。こんな声は自分のものじゃない。
否定しても、ティエリアの喉から声がやむことはない。

何度も最奥まで貫かれて、揺さぶられる。
「あああ、く、くあっ」
目隠しが、流れていく涙をすって重くなる。
何度も同じ場所を突かれて、ティエリアの体がずりあがる。それをロックオンが体重をかけて阻止する。
「あ、あ、溶ける」
「溶けちまえよ」
ロックオンの熱は、一度果てたというのに大きくティエリアを翻弄する。

ロックオンの熱が引き抜かれていく。
「?」
「あー!」
後ろから、ズプと挿入する音がした。卑猥な水音が耳を打つ。
「ロック、オ」
目隠しをされているので、相手の姿が確認できない。それは不安となる。
「抱きしめて」
「い、ああああ」
深く突き上げ、貫かれた後に優しく抱きしめられた。
「これ、とってええ」
ティエリアが泣き出す。
「ダーメ」
「ああ、ひっ」
息が止まった。前立腺を突き上げられる。
そのままそこだけを攻められて、またティエリアの足が痙攣した。

くる。
何も考えられなくなる渦が。

「ひあああああっ!!!」
足でロックオンの腰を挟んでいた。ロックオンは、仕上げとばかりに最奥に熱を埋め込むと、ティエリアと同時に果てた。

中性の無性であるはずの自分が、こんな嬌態を晒していると仲間が知れば、きっと奇異な目で見られるかもしれない。それでも構わない。
ロックオンと一つになれるのであれば。

「抜くぞ」
「だめぇ」
「ティエリア?」
「まだ、中にいて。僕の中に。どろどろに溶けていく」
「おまえなぁ」
呆れたようなロックオンの声が聞こえた。
「あっ」
また硬く大きくなっていくロックオンの熱を感じながら、ティエリアはロックオンに抱きついた。

「あなたの精を受けれるのは僕だ」
「淫乱かよ、お前は」
「なんとでもいえ。こうしたのはあなただ」
体に覚えこまされた行為。
なんといえば、この恋人を煽るのかだって知っている。
「3回目。手加減しないぞ」
「好きだけ犯せ。あなたに犯されることを僕は望む」
「だから、そういう言い方よせって。愛してる」
「愛してる」

陳腐な愛の台詞を連呼して体をつなげないのが二人。
愛の台詞は行為の最中少ない。
最後の最後に愛していると口にする。
多く愛しているといえば、なんだか嘘っぽいから。
それがティエリアの言葉だった。

またロックオンに貫かれながら、夜は更けていく。