「んー、ロックオン？」
「気づいたか。まだ終わってないぜ」
「いやぁ」

ティエリアは床に横たえられた。
ティエリアの太ももには、二人の混ざった体液が滴っている。

「あー！」
ずくんと、ロックオンの熱を受け入れる。
すでに潤っているせいで、やすやすと受け入れてしまった。
「あ、あ、あああああ」
ガクガクと激しく揺さぶられた。
「あ、いああああ！」
最奥をついては入り口までひいて、また最奥までついて。
何度も貫かれる。

「マリア、像・・・・・うう、ひあ」
胸をもまれ、突起を口に含まれて甘噛みされる。
耳朶を噛まれる。
「う、う、くあ」
激しい律動に、汗が滴る。
ウェディングドレスは、もうまとっているだけの格好だ。
着ていた意味なんて、もうない。

「はやく、はやく！」
ティエリアは、自分から舌をからめてロックオンを求める。
ロックオンの熱が体内で迸る瞬間が最高なのだ。
「もっと、もっと奥まで・・・あああっ」
言葉通り、深く奥までくわえこまさられる。

熱、熱、熱。
結合部は淫靡な音を二人に与える。

「肩甲骨に、キスして」
ロックオンは、ティエリアの肩甲骨にある光る翼の紋章にキスをして、噛み付いた。
「もっと、深く噛み付いて」
乱暴に噛み付く。

「ああ、くる・・・・」
真っ白になって何も考えられなくなる瞬間が。

がくがくと何度も何度も揺さぶられて、ティエリアの足が痙攣する。
「あー、いあー」
ティエリアにロックオンは優しくキスをすると、ぐんと腰を進めた。
何度も何度もえぐる。
えぐる場所をかえて、ティエリアがいくのを防ぐ。
「あ、あ、神様が見てる」
「神様なんていないよ」
しなる体をささえて、ロックオンもついに食いつくように絡みつくティエリアの内部に負けて、果てる。

「真っ白に、なるの」
「真っ白に、なって溶けるんだろ？」
「ああ・・・・」
乱れ、汚れたウェディングドレス。もう使えないかもしれない。

同じく、ロックオンのタキシードだって汚れている。


「もう、ヴァージンロード歩けない」
ティエリアの言葉に、ロックオンは笑う。
「ヴァージンじゃないから？」
「そう」
ティエリアを抱きしめて、ロックオンは抱き上げる。
あらかじめ用意しておいた蒸しタオルで、体を繋げた余韻の体液をぬぐっていく。


「神様はいないけど、きっと見てた」
ティエリアは、ウェディングドレスを着なおしながら、マリア像をそっと見上げるのであった。