「マリー」 「あら。アレル・・・やぁぁぁぁぁ!!おらぁ!」 マリーが、近づいてきたアレルヤの鳩尾に拳を入れた。 「うぐ・・・マリー・・・・ソーマ?」 マリーは頻繁に人格が入れ替わる。ソーマは体育会系のノリで、挨拶は拳だ。 「貴様、それでも超兵か!」 お茶にマリーを誘いにきたアレルヤは、人格が入れ替わったソーマに愛という名の鉄拳を入れられながら、宙を舞う。 「マリー、よければお茶でも・・・ぐげふ!」 「腹筋の力がたりーん!もっと俊敏によけろ!それから私はマリーではなくソーマ・ピーリスだと何度いったら分かる!!」 アレルヤはソーマに回し蹴りを決められて、床でうんうんうなっていた。 「そ、ソーマ、お茶でも・・・・」 (やらせろ、アレルヤ。この女ぶち殺す!) (ダメだよハレルヤ!マリーは僕の愛しの恋人なんだから!) (ムカつくんだよこの女!) 「何をぶつぶついっている!お茶にいくのだろう!その前に、一緒にトレミー20周、それから腹筋300回だ!」 「わ、わかったよマリー」 「私はソーマだ!」 アレルヤは殴られて、壁と激突した。 「それ、いくぞ!まずはトレミー20周からだ!」 何が哀しくて、お茶に誘ったのに筋肉トレーニング。 でも、幸せだからいいのだ。 「あの二人、またやってる」 「仲いいなぁ」 「殴ったり蹴ったりしてるけど。あれで仲いいっていうの?」 通りかかったティエリアとロックオンとリジェネが、二人のやりとりを見ていた。 その三人の横を、マリーとアレルヤは走って通り越していく。 ソーマの人格は消えたようで、実は消えていなかった。こうやって、マリーと穏かな時間を過ごそうとするアレルヤの前に降臨する。でも、アレルヤはソーマも愛しているから平気。 マリーに愛してるよといってキスしたら、アレルヤはビンタをくらって、スクワット500回を命ぜられた。 |