ムキムキはいや(3期)







「スクワット500回だ!それが終わるまで、貴様とはお茶をしない!」
「アレルヤ・ハプティズム、全力をもってスクワット500回します!」
廊下でスクワットをしているアレルヤとマリーを見て、フェルトは悪いと思いながらも笑ってしまった。二人はいつもこんなのりだ。マリーがそのままであるときはとても穏かなカップルなのだが、一度どちらかの人格が入れ替わってしまえばバトル、その挙句に筋肉トレーニングとなる。

「またやってるな」
刹那の部屋の前でスクワットをしている二人に、部屋から出てきた刹那がフェルトを部屋の中にいれながら、二人に声をかける。
「ほどほどにな」
「うん、刹那」
「貴様、余所見をするなー!」
ソーマに投げ飛ばされるアレルヤ。
アレルヤはとても幸せそうだ。投げ飛ばされながら、周囲に花を咲かせている。
「能天気というのかなんというのか・・・」
刹那は、部屋の中でため息をつく。
「刹那、紅茶でいいかしら?」
午後のティータイム。
刹那の部屋にやってきたフェルトは、いつものようにティーカップを取り出すと、そこにアッサムの紅茶をいれていく。アッサムの味は、ティエリアと一緒によく飲んだので、もうなじみ深いものになってしまった。
普通のソフトドリンクよりはアッサムの紅茶を刹那は好む。
「今日のお菓子はチョコレートタルトよ」
「そうか」
トレミーの皆は、ティータイムをよくとる。お菓子は、コックのクルーが作ったり、リジェネが作ったりロックオンが作ったり・・・刹那の場合は、フェルトが作ってくれる時もある。
二人でチョコレートタルトの甘い味を楽しみながら、カップを傾ける。