「スクワット500回だ!それが終わるまで、貴様とはお茶をしない!」 「アレルヤ・ハプティズム、全力をもってスクワット500回します!」 廊下でスクワットをしているアレルヤとマリーを見て、フェルトは悪いと思いながらも笑ってしまった。二人はいつもこんなのりだ。マリーがそのままであるときはとても穏かなカップルなのだが、一度どちらかの人格が入れ替わってしまえばバトル、その挙句に筋肉トレーニングとなる。 「またやってるな」 刹那の部屋の前でスクワットをしている二人に、部屋から出てきた刹那がフェルトを部屋の中にいれながら、二人に声をかける。 「ほどほどにな」 「うん、刹那」 「貴様、余所見をするなー!」 ソーマに投げ飛ばされるアレルヤ。 アレルヤはとても幸せそうだ。投げ飛ばされながら、周囲に花を咲かせている。 「能天気というのかなんというのか・・・」 刹那は、部屋の中でため息をつく。 「刹那、紅茶でいいかしら?」 午後のティータイム。 刹那の部屋にやってきたフェルトは、いつものようにティーカップを取り出すと、そこにアッサムの紅茶をいれていく。アッサムの味は、ティエリアと一緒によく飲んだので、もうなじみ深いものになってしまった。 普通のソフトドリンクよりはアッサムの紅茶を刹那は好む。 「今日のお菓子はチョコレートタルトよ」 「そうか」 トレミーの皆は、ティータイムをよくとる。お菓子は、コックのクルーが作ったり、リジェネが作ったりロックオンが作ったり・・・刹那の場合は、フェルトが作ってくれる時もある。 二人でチョコレートタルトの甘い味を楽しみながら、カップを傾ける。 |