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ティエリアは久しぶりに個人同人誌のネームをかいていた。
「うーん・・・・」
あまり調子がよくないのか、思うように筆がすすまない。
ティエリアとミス・スメラギは同じサークルで同人誌を書いて販売して、けっこうな大手として有名である。
ミス・スメラギはその売り上げでブランドものを買い漁り、ティエリアは利益に無関心なので売り上げは全てミス・スメラギの思うがまま。
「おっしゃ、でけたぁ!」
隣では、必死で原稿にベタ塗りをしていたロックオンが声をあげた。
たまーに、ティエリアの原稿を手伝う。
だって、同人誌つくりをしているときのティエリアは、全然ロックオンに構ってくれないから。
だから、早く終わらせるために自分から手伝うようになった。
ティエリアは、コーヒーを啜る。
「休憩しましょうか」
「ネームすすんでないのな?」
「うーん。なんか、気分がのらない」
「気分変えに、デッキにでも出るか?」
「いえ」
ティエリアは、隣にいたロックオンの腕の中にすっぽりと入る。
「ティエリア?」
「こうしていたいです」
ロックオンはティエリアの頭を撫でながら、その細い体を抱きしめた。
それから1時間して、またティエリアはネームをかきだす。
ロックオンも原稿の手伝いだ。
「終わった」
「俺も終わったー」
二人して、一息つく。
「休憩しましょうか」
ティエリアは紅茶を入れる。それを二人で飲んで、ティエリアとロックオンは雑談をする。
ちゅ。
「紅茶の味がする」
べーと、舌を出すロックオン。
「あなたは!」
紅くなるティエリア。
ちゅ。
「ほんとだ、紅茶の味がする」
「だろ?」
ちゅ。
今度はロックオンはティエリアの額にキスをして、抱き上げるとベッドに横たえる。
ティエリアは、ロックオンの首に手を回す。
「食べていい?」
「紅茶の味ですよ」
「かまわねぇ」
「どうぞお好きに。愛しています」
ティエリアはジャボテンダーを抱きしめながら、頬を染めてロックオンを潤んだ瞳でみあげる。
「かわいい。ティエリアとジャボテンダー」
「あなたはかっこいいです」
ティエリアはジャボテンダーごと、ロックオンに抱きついた。
二人は口付けあいながら、もつれあっていく。
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初心に戻ったかんじで。
あまーくあまく。
いや、過去小説読んでたら2時間たったとか・・・・。自分の過去作品よんで萌える俺、やばい。
読みきりけっこういいの書いたなぁと思うのがいくつか。作品数がおおいもんねぇ。
たまには甘いかんじで!
読みきりでは、ティエリアは同人作家でもあったことを久しぶりに思い出した。
ミホリ様へ!
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