苺でラブ







「ロックオン、アーン」
食堂で二人はいつものようにいちゃついている。
「はい、ティエリアあーん」
互いに食べさせあいながら、ロックオンがピーマンをフォークでさした。

むっ。
ティエリアはジャボテンダーをぎゅうって抱きしめて、頬を膨らます。
「ピーマン嫌い!」
「好き嫌いはよくないぞ」
「やだっ」
つーん。
ティエリアはふてくされてしまった。

「仕方ないなぁ」
ロックオンはティエリアの分のピーマンを全て食べてしまう。

「デザートは苺か。食べるか?」
「食べるー」
ティエリアは微笑んで、ロックオンから苺をもらって嬉しそうにしている。腕の中のジャボテンダーさんも嬉しそうだ。

気づくと、ティエリアの皿には苺が一つ。
ロックオンの皿にはもうない。

ティエリアは苺を手づかみでくわえる。
そのまま、ロックオンの唇に、苺があたる。

ロックオンは、笑って苺を舌でサラっていった。

ちゅ。

「苺の味がする」
「苺大好きです」
「そうだな、今日のおやつはストロベリーケーキにしよか」
「わーい」

ジャボテンダーを抱きしめながら、ティエリアは足をぶらぶらさせている。
「ロックオン、大好き」
大きな石榴の潤んだ瞳。
もうかわいすぎて仕方ない。

ティエリアはジャボテンダーにもキスをする。
「おすそわけです、ジャボテンダーさん。僕って苺の味がするでしょう?」
にこにこ。
笑顔のティエリアの頭を撫でて、ロックオンも笑顔をこぼすのだった。


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初心に戻ったつもりで・・・・。
こういうよみきり書くの少なくなったよなぁ。シリアス長編ばっかで。
いいかげんたまったログTEXTに追加しないと。
これもミホリ様へ