「いい天気だなー。洗濯物ほしちまおう」 ロックオンは、デッキの物干し竿に洗濯物を干していく。 シーツを大量にもたされて刹那がむすっとその隣にたっていた。 「こんなもの、何故俺に頼む」 「お前だけじゃないだろ」 刹那の後ろには、同じくシーツを大量に持たされたアレルヤが苦笑いしている。 「まぁまぁ」 久しぶりの地球に降りての快晴。 ロックオンが、自分の部屋の分だけでなく刹那、ティエリア、アレルヤにその他クルーの分のシーツをランドリーで洗って、今は大量のシーツを干す作業だ。 「セツナ、アッチデ、サカナハネタ」 刹那はシーツをデッキの上にほったらかしにして、ハロが飛び跳ねていったほうに走っていく。 海を見るの好きだ。蒼い色。刹那のイメージカラーは蒼。 地球の、母なる星の色。 「こら、刹那!」 ロックオンが怒るが、刹那ははしゃいでいた。 「あー。そんな顔見せられると、お兄さんなんも言えないじゃないか」 ロックオンが、刹那の置いていったシーツを干していく。 アレルヤも手伝う。 「刹那、ティエリア連れてこい」 「分かった」 程なくして、毛布に貼り付いて眠ったままのティエリアが現れたというか、運んでこられた。刹那はズルズルと毛布ごとティエリアを運んできたのだ。 「こらティエリア、いつまで寝てるんだ」 「あと15分・・・・・ZZZZZZ] 「ティエリアも干すか」 物干し竿に干されるティエリア。 「楽しそうだな」 刹那も干された。 「うーむ。太陽が暖かい」 物干し竿でぶらぶらしながら、刹那は頭上を仰ぐ。 「は!?なんだこれはあああああ!!」 ティエリアが目覚めて、干されている自分に抗議する。 「ティエリア」 「ロックオン、あなたの仕業か!」 ロックオンはティエリアにデコピンした。 「意地汚くいつまでも寝てるからだ」 「おろせー」 「はいはい」 ティエリアをおろす。刹那は干されたまま、眠ってしまった。 「いい風だね」 シーツがはためくデッキから風をうけて、アレルヤが髪をかきあげる。 「いい洗濯日和だろ」 「確かに」 ティエリアは干されていたことも忘れて、またうとうとと立ったまま眠りだす。 「あーもうこの子猫二匹は〜」 ロックオンが刹那をおろして、ティエリアと一緒に膝をかして、刹那とティエリアはロックオンに膝枕されてそのまま眠って起きない。 「お兄さん、大変だわ」 「ロックオンノアホー」 「こら、ハロ!」 「セツナガイッテタ」 「刹那め〜。起きたら覚えてろ」 アレルヤとロックオンは背中をあわせて座る。そして二人も眠ってしまった。 洗濯日和はマイスターも眠くなる日。 |