刹那VSティエリア







「君はもっとミルクを飲むべきだ」
「お前こそ、ピーマン残すのやめろ」
二人は食堂で向かい合って言い争っている。
「ピーマンなど食べなくてもガンダムマイスターはやっていける!」
「ミルクなど飲まなくともガンダムマスターであることに影響はない!」
言い争って、すでに1時間。

刹那の前には牛乳のパック。
ティエリアの前には、皿におかれたピーマン(ティエリアが残したのを刹那が新しい皿に移動させた)

「そんなんだから、身長が162と低いのだ!」
ピキ
刹那に罅が入る。
「好き嫌いが多いから、そんなに女顔な上に細いんだ!」
ピキ
ティエリアに罅が入る。

二人は互いの頬をつねあって、更に言い争いを続ける。

「身長はこれから伸びるんだ!」
「細いのは体質だ!女顔なのも生まれつきだ!」
ムギュー。
互いに頬を両手でつねあっている。
「このおおお」
「やるのかあああ」

「俺はガンダムだ!」
「僕はヴェーダの申し子だ!」
メラメラメラ。
二人の間に燃え盛る炎は誰にも止められない。

二人は、顔を会わせる度に言い争いをすることはあるが、仲が悪いわけではない。
年少組ふたりは、子猫のように毛を逆立ててケンカを続ける。

「もう、お前とは口きいてやらない!」
「僕だって、君なんか知らない!」

ふいっと、お互いに違う方向を向く。

「ティエリア。ピーマン食べたら、新しいジャボテンダーマグカップ買ってやるぞー」
ロックオンが、ティエリアの前でピーマンの皿をちらつかせる。
「刹那、ミルク飲んだら、抽選で限定品のエクシアのガンプラ手に入ったんだ。それあげるよ」
アレルヤが、刹那の前で牛乳のパックをちらつかせる。

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」

「うえーん、苦い」
ティエリアは文句をいいながらも半泣きでピーマンを飲み込む。
「まずい」
刹那はまずそうに牛乳を飲んでいく。

そして、二人そろって手を出すのだった。
ちょうだいって。

そんな二人がかわいすぎて、アレルヤもロックオンも鼻血を吹き出して、刹那とティエリアはお互いを庇いあって逃げていった。
「ヘンタイだ」
「ヘンタイだ」

でも、後日ちゃんと欲しいものはくれた。

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マイスターズアホギャグ短編