苺バトル







ストロベリーショートケーキが、今日のおやつだった。
ティエリアと刹那はおいしそうに食べる。
ふと、ティエリアが苺を残しているのをみて、刹那はそれにフォークを突き刺して食べてしまった。
「苺、嫌いなのか」
もう食べたあと。

ティエリアは果物類が大好きだ。
ティエリアは、机にダンとフォークを突き刺して、刹那の首を締め上げた。
「僕が苺が大好きと知っての行為がええ、このガンダムオタクがあああ!!!」
首を締め上げられて、刹那は咽る。

「よせってティエリア。おれの苺やるから。ほら、刹那謝れ」
刹那は、謝りもせずに残ったケーキを食べ終わると翔け去ってしまった。
「ティエリアが刹那と本気でケンカなんて珍しいね」
見ていたアレルヤが、ティエリアの剣幕に驚きつつも、素直に謝ればいいのにと、思った。

謝れば、ティエリアだって許すのに。


一方、刹那はエクシアでトレミーをおりて地球に降りる。
そして、数時間後帰ってきた刹那は泥だらけだった。

「ティエリア、いるか」
「なんだ、謝るまで許さないぞ」
「開けてくれ」
ドアが開く。
「泥だらけじゃないか!」
「苺・・・とってきた。とれたての・・・農家の人にわけてもらった・・・無農薬で甘くておいしいって評判で・・・・」
そこで、ぜぇぜぇと息をつく。
ティエリアはハンカチをとりだして、刹那の泥を拭い取る。
「そんなことまでしなくてよかったのに」
「俺がお前の大切なものを食べてしまった。だから」
「たくさんあるね。ロックオンもアレルヤも呼んで、みんなで食べよう」

刹那がとってきた苺は新鮮でおいしかった。
ティエリアは気に入ったようで、時折ガンプラをちらつかせて、刹那に新鮮な苺をとってきてもらうのだった。

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マイスターズアホギャグ短編