「アニュー。プレゼントだ」 「まぁ、なにかしら」 小さな包装紙をあけると、箱がでてきた。 手触りから、装飾品のたぐいをいれる箱だと分かる。 あけてみると、小さなエメラルドのピアスだった。 「綺麗」 「アニュー、ピアスしてたよな」 「うん」 アニューは以前ピアスの穴をあけた。アメジストのピアスをしている。 「もう一対あるんだ」 「お揃い?」 「そうだよ」 「でもライルにあピアス穴ないよね」 「お前があけてくれ」 アニューは、消毒した火であぶって消毒した針をもってきた。 「いいの?耳鼻科であけてもらったほうがいいのに」 「この体はアニューのものだ。傷をつけるのもアニューの特権だ」 「ちょっと痛いよ?」 「どうってことねぇよ」 アニューはライルの耳にピアス穴をあける。 「いってぇ」 ライルが顔を顰めた。 「だからいったのに。アルコールで消毒してね」 「分かったよ」 こうして、ライルとアニューはエメラルドのピアスを右耳にそれぞれするようになった。 ニールとティエリアは希少価値のあるアレキサンドライトのピアスをお互いにしている。 私なあなたのもの。 おれはおまえのもの。 それは、名前をかくかわりとなる愛の証。 *************** ライアニュ。。 |