「ねぇねぇ、みてみてリボンズ。新しい服買ったの」 ヒリングはケープをつまんで翻して、リボンズの前でクルリとまわった。 「また、酔狂なことを」 「だってー。せっかく女の子なんだから、服くらい違うのがほしいー」 クスクスと、奥のほうから笑い声が聞こえてヒリングは眉を吊り上げた。 「何よリジェネ!何かいいたいことでもあんの!?」 「別に〜。馬子にも衣装なんとやらってね」 「ふざけんな!」 リジェネに掴みかかるヒリング。 リジェネは、クルリと側転して螺旋階段に逃れてしまう。 「あたし、あんただいっきらい」 「僕も、お前なんか大嫌いだよ」 「何よ!ちょっとリボンズに目をかけられてるからって!」 「僕は何もしてないよ。僕に固執するのはリボンズの勝手さ。僕はどうでもいいね。僕が興味あるのはツインのティエリアだけだもの」 「何よ!あたしだって、リボンズのツインなんだから!」 「じゃあ、リボンズにでもかわいがってもらえば?」 「リジェネ」 リボンズが諌める声を出すが、リジェネは聞いちゃいない。 イノベイターだけの世界で人間に固執するのはリボンズの癖だが。 同じように、リジェネにも固執している。 「二人とも、仲良くしなさい」 「ふん」 「だってさ、ヒリング。クスクスクス」 ヒリングは、緑色のケープを翻すしてリボンズに抱きつく。 「ねぇ、いつかリジェネ殺していい?」 「だめだよ、仲間割れは」 「あいつ嫌い」 「リジェネはいい子だよ」 「嘘。いっつもあたしに意地悪するんだもん」 リボンズは苦笑する。 そして、足を組みなおしてヒリングを膝に座らせるとその額に静かにキスをする。 「よく似合っているよ、ヒリング」 「リボンズ、大好きよ。私にはあなただけ。他に何もいらない」 天使のように無邪気なヒリング。 また、その手でたくさんの人間を殺すのだ。 ********************** ユウキ様へ。 白っぽいヒリング再。 ちょっとポーズとればよかった・・・げふ |