廻れ廻れY







ニールは、一通り、トレミーにいる恋人たちの間を巡り終わると、自分の部屋に戻ってきた。

「あー、ちょっと水のみてぇな」
流石に疲れた。
酔った拍子にいつもはできないスキンシップを図ってみたが、リジェネ以外みな上手くいっているようだった。
リジェネがどうなるかは、リジェネ次第だろう。
「あいつも不器用だなぁ。愛されてるってのに。みんなに、ちゃーんと」
トレミーの皆に、リジェネは愛されている。
確かに、そこに愛はある。
友情、家族・・・・。恋人の愛はないけれど。

部屋の中に入ると、ティエリアがとろんとした目でニールを迎えた。
「お帰り・・・なさい・・・体が熱いの。うずくの。あなたが欲しい」
ベッドの上で正座して、ティエリアは両手を広げる。
ニールは、水を飲むのも忘れて、ティエリアの唇に唇も重ねる。こんな積極的なティエリアは久しぶりだ。
酒のせいだろうが、得した気分になる。

「僕を、めちゃくちゃにして?」
かわいい天使の笑顔で、えろいことをいうティエリアの目は完全に酔っていた。
ニールはぱっつんぱっつんの刹那の上着を椅子にかけると、服を脱ぎだす。
すでに、ティエリアは下着姿だった。
「かわいがってやるよ。ティエリア」
「愛してる、ニール」
舌が絡むほど深い口付けを何度も繰り返して、ティエリアをベッドに押し倒す。
「ふ・・・ん」
ティエリアの口内を思う様蹂躙してから、耳を噛んで、それから首筋、鎖骨へとキスマークを残す。
「ああ」
ティエリアの桜色の唇から吐息が漏れる。
甘い、花の香りがする。ティエリアの匂いだ。
人工的にそう作られているティエリア。それがまた、ニールを刺激する。
胸の突起をいじり、吸い付く。
「くすぐったい・・・・」
薄い胸をなでるように何度も揉んでから、下着を完全に脱がす。かわいいティーンズ用の少女の下着。
もう濡れていた。
「ぬれてるぜ?」
「あ、いや」
秘所に舌を這わせる。
「あ、ああああ」
ロックオンは、ティエリアの両足を抱えて、更に奥へと舌を這わせる。
「や、だあああ」
指を深く中に突き入れて、ぐちゃぐちゃにかき混ぜてやった。
「う、ふん、んん、んああああ」
ペロリと、ニールが自分の唇を舐めた。
そのまま、ティエリアを引き裂き、蹂躙する。
「あ、ああああああっ、くああああああ」
指とは比べ物にならない質量に、ティエリアが泣き叫んで体をずり上がらせるのを、体重をかけて阻止する。
「あ、はああああ!!」
奥まで突き上げてから、何度も場所をかえて突き上げる。
「あ、あ、ああああ!!」
ティエリアは首をふっていやいやをする。
「お前がいったんだろ。めちゃくちゃにしてって」
「いやぁ!そんなの、僕、いってない!知らない!いやあああ!!」
啼くティエリアを、うつぶせにして後ろから犯した。
「あうう」
そのまま、壁に立たせて、片方の足を肩にかけて貫く。
「い、あああ、うああああ!!」
ティエリアは目を見開く。
中で、ニールの熱い熱がはじけたのだ。
それでもまだ終わらない。
そのまま壁に押し付けられて、最奥まで貫かれた。
「んんんう、や、やあは、ううう」
唇を重ねる。
ティエリアの言葉通り、乱暴に抱いた。めちゃくちゃに犯してやった。
「くそ・・・・・あー、くそ」
また熱をもたげた自身を、ティエリアの中に埋め込みながら、ニールはティエリアの口に指をいれる。
「ふ・・・ん。うう・・・あああ・・・・・」
ティエリアは、ニールの指を何度か甘くかみながら、全身を奮わせる。
「あ、あーーー」
真っ白になって、何も考えられなくなるティエリアのいいところだけを、何度も突き上げる。
「いあああああ!!」
もう、2時間もティエリアを好き勝手にしていただろうか。
やっと、ニールはティエリアを解放した。
「うう・・・・・」
ティエリアは泣いていた。
ふとももから、大量のニールが放った残液が出てくる。

「愛は、支配すること・・・・・これが、あなたの支配?」
金色の瞳で、ティエリアはニールを見つめる。
「違う!!」
ティエリアを抱きしめて、口付ける。
「あー。俺は、ばっかだなぁ。やっちまった」
「う、うう・・・・怖かった」
「ごめんな。ほんとにごめん」
「シャワー浴びたい」
「一緒に浴びようか」
「うん」

許すこと。
それも愛することに必要なこと。
壊すことも愛の中にはある。それを理解するのも、必要なこと。
愛し合うためには。

純粋な愛から体の関係を持てば、その愛は複雑になる。
支配し、支配され、支配し返す。
言葉が、体に刻み込まれればいいのにね。
そう。愛の言葉が体に直接刻めれば。
愛していると、目で見えるのに。

ティエリアとニールは一緒にシャワーを浴びた。
シャワールームの中から、ティエリアの啼く声がする。
「あー、今日のおれ凶暴」
「ニール、粉々になるよ、僕!」
ニールの熱を受け入れながら、ティエリアはニールと舌を絡ませる。
「ううん」
「愛してるから」
「僕も、愛して・・・・ああああ!!」
最後は言葉にならない。

翌朝、ティエリアの機嫌は最高に悪くて、1日は口を聞いてもらえないニールであった。

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ちょ。ハードっぽい。