「少年!制服はちゃんと着なさい!!」 刹那のいくてを阻むのは、私立ガンダム学園はじまって以来の変態として名高い教師、グラハム先生であった。ちなみに、現代国語担当であるが、授業がまともに成り立ったことは一度としてない。 いつも刹那のストーカーをしていて、そのせいで刹那はノイローゼ気味になったりして、ついにはティエリアとリジェネの両親の差し伸べた手に救いを求めたのだ。 刹那はライルとニールのように、制服をきくずしていた。 学校指定のカッターシャツの下にはガンダムOOとプリントされたTシャツを着ていた。 「少年、さぁそのTシャツを脱ぐのだ!!そしてその褐色の甘い肌を私に曝け出せ!」 刹那は、担いでいた鞄をポーンと宙に放り投げた。 「おっとっと」 それは、後ろにいたライルがキャッチした。 バトル開始。 「明朝8時05分、これより、刹那・F・セイエイ、バトルモードに入る」 カーン! メイドが鐘を鳴らした。なぜか鐘をもってきているメイド。 刹那は、スーツ姿でちゃんと決めていたグラハム先生の熱い抱擁をかわすと、足でグラハム先生の脛をけった。 「あぎゃああ」 グラハム先生の後姿が見える。 前はちゃんとスーツを着ていたが、後ろは尻が露出していた。びんぼっちゃまのように、前だけスーツ、うしろは何もなし。 「汚いものを見てしまった。駆逐する」 刹那は、鉄板をしこんだ指定の学生靴でグラハム先生を蹴ろうとするが、グラハム先生も毎日のバトルで腕があがっている。 「ふー。少年よ、そんなに恥らうことはない。さぁ、私とお揃いのこの学生服を着るのだ!!」 グラハム先生がマネキンに着せていた服も、やっぱり後ろはなにもない。前の服を紐で結んでいるだけ。 ズボンがちゃんとなっていれば、金太郎のような変な服できもい、だけで通るだろうが。 ズボンも後ろないからね。尻丸見えだから、グラハム先生。 下手したら金玉もはみでるから。 下着も後ろ半分ないからね。 「グラハム先生!!」 ニールが名前を呼ぶ。 「む?なんだね、眠り姫!!」 ニールは刹那に近づくと、刹那の後ろにたって、刹那を抱き寄せる。 刹那は、仕方ないかと、ニールと一緒にグラハム先生にウィンクしてから、投げキッスをした。 ブバッ!! 迸る鼻血の量の凄いこと。 グラハム先生、戦線離脱。 お色気作戦成功。 「あーアホなことした」 「俺もだ」 「ほら、刹那鞄」 「すまない、ライル」 「それにしても今日のグラハム先生は、ちゃんとスーツ着てると思ったのに後ろはケツ見えてるぜ」 「メイド長。このグラハム先生のけつに、バラを挿しといてくれ」 「かしこまりました、リジェネ様」 「いこ、ニール」 「ティエリア、またお前ジャボテンダー背中にくくりつけて・・・・赤ちゃんじゃないんだから」 「抱きしめて動き回るには、グラハム先生に捕まるときがあるので」 「そうだな。ほれ、変態はもういないから、抱きしめてていいぞ」 「ありがとう、ニール」 ニールに鞄をもってもらい、背中にくくりつけていたジャボテンダーを抱きしめて笑顔になる。 そのまま、5人は2年OO組に登校した。 「リジェネ様の命令です。ゴメン」 プス 「あー!!」 メイド長は薔薇の花をグラハム先生のケツに刺した。 更に、薔薇の花をケツに挿していく。 プスプスプスプス。 「あ”〜〜〜〜気持ちいい。ガクッ」 グラハム先生はもだえたあと、動かなくなった。 NEXT |