「七夕か・・・・懐かしいな」 ティエリアは、飾られた笹を見上げながら、5年前ロックオンに願いごとを書いてはダメだしをくらった出来事を思い出していた。 ティエリアは、短冊に願い事を書いた。 「刹那も、書くのか?」 「ああ」 刹那の願いごとは昔と変わっていない。 (身長が欲しい)だった。 「ティエリアよりは大きくなってみせる」 「なれるだろう。まだ、成長は、男性は24歳ほどまで身長が伸びるというから」 「ティエリアは、何を書いたんだ?」 ティエリアは、照れながら短冊を見せた。 そこには、(刹那と一緒に歩めますように)とかいてあった。 「歩むさ。俺は、お前と一緒に歩む」 「ああ、そうだな」 遠くで、ライルとアレルヤが二人を見守っている。 「あーもう。兄さんは、ほんとに厄介なことしてくれたもんだ」 ライルは煙草に火をつける。 「あんたも、兄さんにほだされた口だろう?泣いてたもんな」 「僕は・・・・・」 アレルヤは、いつもは吸わない煙草を口にくわえると、ライルの煙草に近づけて火をつける。 「珍しいな。あんたも吸うんだ?」 「たまには・・・・・ああ、本当に願いが叶えばね」 アレルヤは、涙をまたこぼす。 「泣くなよ。男だろ」 「うん。そうだね」 ああ、ハレルヤ。ニール。もう一度、会いたいよ。 君たちに、会いたいよ。 「朝、さ。刹那が泣いてた」 「刹那が?」 「ロックオンに、兄さんに会いたいって」 「そう・・・・」 煙草の煙が二人を包む。 「展望台にいったら・・・・ティエリアが泣いてた。兄さんに会いたいってね。ほんと、あんな年若い年少組からあんたまで・・・・兄さんは、ほんとに好かれてたんだな」 「好きだったよ。大好きだった」 アレルヤは、煙草の煙を吸うと、吐き出す。 「宇宙にいこうか。もう一枚、短冊はあるんだろう?」 「なぜ、分かる?」 「目が赤い。泣いていたのだろう」 「そういう君だって、朝泣いていた」 「お互い様だな」 「願いは、同じか」 ティエリアと刹那は、刹那のダブルオーライザーで宇宙に出た。ハッチをあけて、短冊を宇宙に向かって手放す。 それはふわふわと、無重力の世界を浮いて遠くて遠くへ。 二人のかいた願いごと。 「もう一度、ロックオンに会いたい」 ニールに、もう一度会いたい。 そう、誰もが願うその言葉。 叶ったら、いいのにね。 いつか、叶ったら。 ********************** 叶ったのが3期だうおおお!! ロックオーン!アレルヤも刹那もティエリアもみんなロックオン大好き! 思い出して泣いちゃうくらいだいすき。 ロックオン大好きすぎて、泣いちゃったマイスターたち。 |