浸入







「あら、ティエリア、髪型かえたの?」
「あ、うん。ちょっとね」
そのティエリアは、トレミーの艦内を堂々と歩いていた。

すれ違うクルーたちが、いつもとティエリアの髪型が違うのに声をかけるが、すぐに納得して去っていく。

「案外ちょろいな」
「止まれ」
「あ、刹那」
「お前は・・・・リジェネ・レジェッタだな。ティエリアではない」
「僕は・・・・・ああ、隠しても無駄だね。君にはばれるか。アレルヤとライルってのはごまかせたんだけどねぇ」



「あはははは!!」
リジェネは笑った。
刹那は、銃口をリジェネにつきつける。
「できるの?君に、僕を殺すことが。僕が死ねば、ツインのリジェネにも影響が出るよ。僕たちは脳量子波で繋がっているからね。もっとも、分からないようにしているから、ティエリアは気づいていないけど」
リジェネは、ティエリアの制服姿で不適に笑った。

「その制服はどこで手に入れた」
「ティエリアからもらったの〜VV」
「は?」
刹那の目が点になった。
「んーティエリアの匂いがするー。幸せー」

二人を見かけたティエリアは、いつもの冷静はどこへやら、凄まじい形相でリジェネの手を掴んでデッキへと走り去る。
「うわああああああ、このばかああああああああああ!!」
ティエリアの叫び声は、遠くなっていく。
刹那は、銃をしまいこみ、二人が去っていった廊下を見ていた。

「リジェネ!このバカ、よりにもよってトレミーに浸入するなんで!!」
「でも、気づかれなかったよ?」
「刹那が銃を向けていただろう!」
「でも撃たなかったじゃない」
「あああああああ」
ティエリアは、安易にリジェネのおねだりを聞いて、制服をあげたことを後悔した。

パシャンと、海をはねる小魚を二人で見下ろす。
「まぁ、ティエリアの元気な姿みれたしー。ぼくはそろそろ帰るかな」
「帰れ!今すぐ帰れ!!」
ティエリアは、尻尾をふるリジェネを追い立てる。
「もー、恥ずかしがりやさんなんだからー。愛してるよ」
「はいはい。僕も愛してます」

リジェネは、脱出用コックピットを使って、そのまま宇宙(そら)にあがり、月の基地、イノベイターの集う場所に戻っていった。

「ティエリア・・・リジェネとは」
「うわあああああああ!!刹那、ごめん!!」
テェエリアは、刹那に謝りまくった。

リジェネはその頃、月の基地でティエリアの制服姿のままにまにましていた。

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リジェティエ!!
が大好きです。
最初ティエリアだったけど、髪型かえてリジェネにしてみた。
これもゆんたっち・・・・次は普通の絵柄でかくかー。