ホームに戻り、ティエリアにシャワーを浴びさせて秘所から精液をかきだす。
「ああ、うあー」
意識のないまま、甘い声を出すティエリア。
ロックオンは、これ以上しようとは思っていない。
上書きは完了した。キスマークの上にキスマークを幾つもつけた。ティエリアは体力がないので、長時間のSEXは無理だ。できて、3時間。
そこまで交わる必要はないだろう。
1週間に3回以上は交わっている。回数でいえば3〜5回。
十分にやりすぎだ。
やがて、二人は、いつものように穏かな日常をすごす。
もう、ロックオンと出会ってティエリアは12年も一緒に過ごしている。
お互い、年をとることもない。
「エーテルイーター発動にゃ!」
フェンリルは、そういってロックオンの頭をかじる。
がじがじがじ。
「いてええええええ!!」
「ロックオンの血飲んだのにゃ・・・おえええええええ」
フェンリルは、ロックオンの頭の上でゲロした。
ちなみに、夕食はカレーだったのですごい匂いがした。
「おえええええええ」
「フェンリル!!あああ、ロックオンなんてろくでもないヴァンパイアの血を吸うから!!」
「主・・・阿片飲んだときはきもちわるくなかったけど・・・・ロックオンの血まずいにゃ。おええええええ」
フェンリルを抱いて、ティエリアは慌しく手洗い場にかけこむ。
「大丈夫、フェンリル?」
「にゃーー・・・・・ふふふ、ロックオンから主を奪ったにゃ」
キラーンと、フェンリルの蒼い瞳が輝く。
「ぬおおおおおお、図られた!!」
フェンリルは、わざとゲロしたのだ。
ヴァンパイアの血を飲もうが、精霊だからどうってことない。
血族にするには、人型が条件である。精霊種族も血族にできるが、人型をとっていないとだめだ。
ティエリアは、大事そうにフェンリルを抱いて2Fに上がってしまった。
「ぬおおおおおおお、フェンリルめ」
フェンリルに嫉妬するロックオン、現在2000歳とちょっと。
「フェンリル、一緒にお風呂入ろうか」
「はいなのにゃ」
ティエリアとフェンリルは一緒にお風呂にはいった。
シャンプーハットをして、フェンリルは頭をティエリアに洗ってもらい、湯船の中でにゃーにゃーと歌いながら猫かきをしてご機嫌だった。
「主?いっぱいキスマークあるのにゃ?」
「これは・・・・ロックオンが、上書きするって・・・・」
花畑で抱かれた。
とにかく、アルザールが触れた痕を全部消すかのように、キスマークをいっぱい残された。目隠しをしたのは、ロックオンの支配欲にぎらついた独占欲を、ロックオンがティエリアに見せたくなかったのだ。
「にゃー。あのエロヴァンパイアめ、いつか抹消してやるだにゃ」
一方、ティエリアとフェンリルが上がって風呂に入ったロックオンは。
「うわああああ、フェンリルの毛だらけだああああ。ちくしょう、フェンリルめ、いつか追い出してやる!」
ロックオンとフェンリル。朝になれば、フェンリルはロックオンの顔をバリバリとひっかく。お返しに、ロックオンはフェンリルのキャットフードを食べる。
「にゃー!!キャットフード食べるなんて酷いにゃ!キャットフード猫の食べ物にゃ!!」
「けっこううまかったぜー」
「にゃあああああああああ。マグロ味気に入ってたのににゃああああああああ」
ロックオンの頭を、ティエリアがはたく。
「こんな子供の、しかもキャットフードを奪って楽しいんですが、あなたは!」
「楽しい」
「にゃあああああ!」
フェンリルは華麗にとんで、ロックオンの朝食を数秒でたいらげてしまった。
「あああ、俺のメシがあああああああああ!!」
「ざまーみろだにゃ!!」
(やろう、いつか追い出してやる)
(このエロヴァンパイア、いつか成敗してやる)
これでも仲良しなんです。
思考はどこか似てる一匹と一人は、今日もティエリアを巡ってバトルと繰り広げるのであった。
血と聖水[ The End
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エロを加筆。
眠さ限界で明日に改稿まわし。