いなくなる前に







R18
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天蓋のように広がるベッドの天井を見上げる。
もう見慣れた光景。
皇帝ルルーシュとして即位して1ヶ月。ゼロレクイエム慣行まであと少し。
時間はゆっくりと過ぎていく。愛し合う二人を引き裂くかのように。

C.C.は金色の瞳で、ルルーシュを見下ろす。
執務していたルルーシュを寝室にひっぱりこんで、押し倒したC.C.。
「何がしたい。執務の邪魔をして」
「お前が、もうすぐいなくなる」
「それは、計画でもう決めていたことだろう。お前も納得していただろ」
「お前が、いなくなる」
C.C.の頬を、銀色の涙が伝う。
「泣くな」
C.C.にキスをした。
押し倒されていたのを、反対に押し倒す。
「あ・・・」
服の下に手をいれて、胸を触る。優しく撫でるように、二つのふくらみの先端に手を伸ばした。少しつまむと、C.C.はゴシックドレスのスカートの裾をきつく掴んだ。
「ん・・・・・」
「このまま、いいか?」
「いい。こい」
C.C.の黒いゴシックドレスを脱がしていく。ルルーシュは、皇帝の帽子をとると、それを床に放り投げて、皇帝の衣装を脱いでいく。
指を秘所にいれると、C.C.は苦しそうに喘ぐ。
「お前の・・・お前の子が、欲しい」
「また無茶をいう」
「それでも・・・・欲しい。せめて、お前の子がいれば。お前がいなくなったあとの世界でも、私は強く生きれる」
「魔女は、孕むのか?」
「今までたくさんの男と寝てきた。はらんだことはない。それでも願う」
まだ魔女ではなく、愛されるというギアスを所持していたころのC.C.は、本当の愛も偽りに見えていた。
でも、この愛は偽りなんかじゃない。
愛されるというギアスを今もっていても、確信できるだろう。

ゆっくりと熱をC.C.の中に埋め込んでいく。
決して乱暴にはしない。
「あ、あ・・・・ルルーシュ」
C.C.は腕を伸ばしてルルーシュの首にしがみつく。
「愛している。消えないでくれ」
「消えない。まだ、することがある。お前を愛している。いなくなっても」
「いなくなるな」
ガクガクと揺さぶられて、緑の髪がベッドに広がっていく。
まるで草原みたいだ。
一つに溶けることが、こんなに幸せだと思ったことはなかった。肉体関係をもった魔女と魔王。罪で、魔王は粛清される。ゼロレクイエムによって。
「中で、出せ。お前の子が欲しい」
いわれるままに、中ではじけた。
「ああ・・・・私は、幸せだ。今、幸せだ・・・・」
「お前が幸せなら、それでいい。俺はお前に全てを捧げる」
二人はゆっくりとまた重なり合う。

C.C.にルルーシュの子が宿るとは思えないが、求められるままに何度も何度も。

神よ。
どうかいるというのなら、私にルルーシュの子をください。