雪が見たい(コード継承シリーズ)







R15くらい
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「ルルーシュ。雪が見たい」
「はぁ?もう5月だぞ」
「それでも見たい」
「南極か北極にでもいってこい」

C.C.はむすとっと膨れてルルーシュの頭をもっていた雑誌で叩いた。
「痛い」
「雪が・・・・」
「目を閉じていろ」
言うとおりに、金色の目が閉じられる。
そこに、ルルーシュがコードが刻まれた右手をC.C.の手にあてた。
「ああ・・・雪が、見える。お前の記憶か」
「そうだ。お前の記憶の中の雪よりは暖かいだろう」
「そうだな。マリアンヌもいる。わらってる。ふふ」

ビジョンとして映るその景色は、まるでカメラでとった映像を何度も描写しているようなかんじだ。
声も、色も、匂いも、温度も、暖かさも寒さも。何もかも感じられる。

これが、ルルーシュのもつLの世界。
C.C.がもつCの世界は、閑散として血と狂った愛にまみれていて、見ていても楽しいものではない。

「あ・・・」
「どうした?」
C.C.が黄金の瞳を開くと、外に5月だというのに雪が降り始めていた。
「本物か・・・でもお前の記憶のものを見させてもらったのでもういい」

「C.C.」
「ん・・・・あ」
唇を重ねて、舌をいれてその胸に手を伸ばす。
「ルルー、シュ」
ドサリとベッドが揺れた。

「もしも俺たちの間に子供ができたら、ナナリーと名づけるのに」
叶わない願いを口にしながら、二人は体を重ねていく。

「んっ、く、あっ」
熱い熱をかんじて、C.C.は映像の中の雪を思い出した。
きっとこんな熱を帯びればすぐに解けるだろうなぁ。
「もっとくれ。お前を」
C.C.は手を伸ばしてルルーシュの肩にかみついた。