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「プラネタリウムに行こう」
そう言い出したのは、誰でもないC.C.本人だった。
今度は何を思いついたのか。否、何を企んでいるのか。訝しがるルルーシュの前で、C.C.は首都にあるプラネタリム二人分のチケットを購入し、それを1枚ルルーシュに渡した。
今住んでいる町は空気が汚れていて、星空なんて見ようにも郊外か国の外にでない限り無理だ。
C.C.はまるで子供のように目を輝かせたこう言ったものだ。
「星に願いを託すんだ」
「それなら流れ星・・・ぐほっ」
言葉の途中でアッパーをかけられて、ルルーシュは床に沈黙した。
流れ星なんて、そうそう見れるものではない。時期が分かっているものもあるが、そういったものは流星群と呼ばれた。
わざわざ見える国まで出かけて、星が流れる時間まで寝袋かなんかに包まって待つなんて、C.C.にはきっとできないだろう。
飽きたといって、星を見る前に帰りそうだ。
ルルーシュは、C.C.に引き摺られながら、次の日の日曜日プラネタリムに行った。
中は混んではいなかったが、デートスポットとして有名なだけに、恋人同士や休日ということもあって家族連れが目立つ。
そんな中、手も繋がないで並ぶ二人。
適当にドリンクを買って、プラネタリウムの座席に座る。
5分もしないで――C.C.は寝た。
「これだから!オチは見えていたからいやだったんだ!!」
こうしてプラネタリウムの観賞時間は過ぎ去り、C.C.を起こす。
「何故起こさなかった!」
アッパーがまた飛んできて、ルルーシュはこの魔女めとか心の中で罵った。
起こしたら起こしたで、何故起こしたと怒ってくる、この女は。
まぁ、こんな休日もいいかと、帰りは二人で手を繋いで帰宅するのであった。
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