「創立記念日」A







R18
**************************************

「あきら・・・・強くなったな」
玄関の鍵をあけて、中に入ると、あきらがふらついて夜流の背中に手を回した。
「怖かったよ・・・・夜流がいなかったら、家に押し入られてレイプされるかと思った・・・・あいつ、俺の携帯に最近よくかけてくるんだ。フィリピンに海外出張なんて、全部でたらめだった。どこに住んでるまでかは知らないけど・・・・少なくとも、車でこの家にこれる範囲にいるみたい。最悪だ。あいつ、大嫌い!!」
実の父親をここまで嫌い、憎むのも仕方ない。
性的虐待を受けていた記憶は、やはり抜け落ちているようだが、明人にレイプされかけたことや、暴力という虐待を受けていたことは覚えているらしい。

「今日、母さんいないから・・・・ゆっくりできるよ。夕飯はピザとろうよ」
「ああ、そうだな」
あきらと一緒に、玄関から中にあがる。
「あいつの匂いが染み付いてる気がする・・・・お風呂、入ってくる」
あきらは、上着をぬいでソファーの上に置くと、膝より上15センチくらいまでスリット入った白のロングスカートを靡かせて、奥に消えていった。
そのまま、大きなバスルームに湯をはったあきらは、パジャマを準備して、風呂に入ろうとする。
「あー、夜流、桃の入浴剤とってきて!脱衣所のところにあるから〜」
バスルームから、あきらの声が聞こえた。
ハンガーにあきらの脱ぎ散らかしたコートをかけて、洗濯機に同じくあきらが脱ぎ散らかした衣服をいれてから、夜流は脱衣所の上のほうの棚にあった、桃の湯という入浴剤を手に取ると、それを湯に浸かっているあきらに渡す。
湯気で、よく見えなかったけど、ゆらゆらあきらの肢体が揺れていた。

「一緒に、入る?」
あきらは、桃の入浴剤を湯の中にいれて、潤んだ瞳で夜流を見上げた。
「夜流・・・・の肌、感じたいの」
夜流は、脱衣所に泊まりようで置かれていた自分のパジャマと下着を用意して服を脱ぐと、大きすぎるともいえるバスルームにはいって、そのまま体をざっとシャワーの湯でながしてから、あきらの入るバスタブに浸かる。
「ええ湯じゃ〜。は〜」
「じじくせっ!」
二人の声が、バスルームに反響する。

先に体を洗ったあきらに続いて、夜流もボディーソープを泡立てて体を洗うと、シャンプーにリンスにメリットまでしているあきらをおいて、髪をシャンプーで洗っただけで、そのまままた湯船に使った。
「メリットまですんの?」
「うん。さらさらな髪、生まれつきだけど・・・・マナと一緒にお風呂入ってたとき絶対メリットまでさせられたから・・・・なんていうかクセ?になってる」
シャワーで髪を洗い流すあきら。
桃の入浴剤をいれたせいで、湯はピンク色ににごっていて、とてもいい香りがした。
甘ったるいけど、心地よい香り。

髪を洗い終わって、バスタブの湯につかるあきらを引き寄せる。
「ん?」
「明人のいってた我が子二人って言葉、気にならないの?」
「んー。あいついつもおかしなこというから。気にしてない」
「そっか」
白い首筋に唇を這わす。
「んっ」
「俺の肌、感じる?」
「うん・・・あったかい・・・夜流の体温、感じる」
「もっと感じて?」
あきらを後ろから抱きすくめて、あきらの体の輪郭を辿るように、ラインを確かめる。
そのまま胸の先端をいじっていると、あきらが切なそうな目をした。
「あ、あ・・・・・」
舌を絡めあって、何度もキスをする。
ちゃぷちゃぷと湯が音をたてる。
後ろから、ゆっくりとあきらのものに手を伸ばして、上下に扱うと、あきらのものは自然とかたくなった。
「ん・・・・いあっ」
あきらを先にいかせるために刺激を与え続け、先端に爪をたてると、あきらはバシャリと湯の中で反応して、そのまま体を痙攣させてブルリと震わせ、いってしまった。
桃の湯の中にあきらの放った蜜がまざったのだろうけど、色がピンク色だけに分からない。
夜流は意地悪そうに笑い、シャワーを最大限にすると、湯船の中にいれて、いったばかりのあきらの先端にグリグリとあてた。
水流が、あきらのものを包み込む。
「やーーー、いやーー、だめぇっ」
あきらがビクビクと反応を返す。それが面白くて、何度もシャワーノズルをあきらの先端に押し当てた。
「ん・・・くあっ」
ひくんとあきらが痙攣する。背筋をはいあがる快感はするものの、いくにまで満たない。
あきらにディープキスを繰り返して、夜流はあきらの痴態を楽しんだ。
指をあきらの中にいれると、あきらはまた痙攣した。
「い、あああああ!!」
シャワーはもう止めている。
指でグチグチと内部をおかす。
「お、お湯がっ」
あきらが涙を零して、夜流から逃れようとするけど、それができないよう足で挟み込んで、夜流は湯の中であきらの秘所を指でおかした後、あきらが感じる前立腺にぐっと指を折り曲げて、抉る。
「うあっ」
パシャンと、湯が大きく音をたててなった。
潤滑液を使わないまま、夜流はあきらの蕾に猛り狂った欲望を押し当てる。
「やっ」
「最初に誘ったの、あきらだから」
「そんな、誘ってなんか、な・・・・うあああああ!!」
グチュ。
そんな音が聞こえた。
この間、風邪の時は先端だけいれて犯したけど、今度は根元まで突き入れてあきらを揺さぶる。
小刻みにあきらの体が揺さぶられる。
「んっ・・・・くっ」
滑らないように、あきらはバスタブにしがみついている。
ズチュ、ズチュと、あきらの中に夜流の欲望が突き進んでいく。
「お湯が・・・いやぁ、お湯に犯されるっ」
夜流の浸入と一緒に、入ってくる熱いお湯が、あきらの体内を犯す。
あきらの柔らかい肉をかきわけて、夜流はあきらを突き上げる。
何度も何度も。
抉るように何度も犯し続けた。




NEXT