エリュシオンの歌声E







18R
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「ああああ!!!」
指とは比べ物にならない硬く熱いものが、ティエリアの中心を貫いていた。
なんとか逃れようにも、頭の上で手を戒められていてどうにもならない。
「ううあ!!」
ズクリと、奥まで入り込んでくる熱い熱を無意識に締め付けて、ティエリアはシーツに涙を零す。
クチュリ。
結合部から響く水音が信じられない。
「うう、ううん」
ガクガクと激しく揺さぶられる。
最初は体を労わるように優しく、次に壊れそうなくらいに激しく。
何度も奥まで貫かれ、そのたびにティエリアの髪がシーツを泳いでいく。
「ああ!!!」
うつぶせだった体を仰向けにされて、ズルリと中からロックオンが出て行く感触に身震いした。
「あ・・・・」

ロックオンは、ティエリアの手の戒めを解いてやった。
ティエリアは、必死でロックオンの首に手を回してくる。

「ううん!!」
ズクリと、また奥まで貫かれたかと思うと、すぐに去っていく。

「ンあ・・・・あ・・・・・ああう」
かりっと、ティエリアは自分の親指の爪を噛んだ。
こんな。
こんなことに、なるなんて。

「どうしてほしい?いってみろよ」
「そんな・・・むり・・・・あう!」
スプリと、熱でまた犯された。でも、またすぐに出て行く。
「あ・・・・」
ブルリと全身を震わせて、ティエリアは涙を零す。その涙をロックオンは吸い上げる。

「あ・・・・ぬか、ないで。抜かないで・・・・」
「いい子だ」
「うあああ!!」
激しく突きいれられ、そのまま挿入を繰り返されて、何度も何度も揺さぶられる。
中でロックオンがはじけたと分かった後も、まだ揺さぶられ続けて、ティエリアは金色の瞳でロックオンの瞳を見つめた。実際には見えないけれど、第五感が発達しており、魔法を通して緑の色をしているのだと分かる。
「は・・・・ロックオン・・・・」
「ティエリア・・・」
舌を絡めあうキスを繰り返しながら、ティエリアはガクガクと足を振るわせた。
「ああ、だめぇ!!」
ビクン!
弓なりに背がのけぞり、今までよりも一番のオーガズムの波に襲われる。
男ではないティエリアは、精を放って終わり、という簡単なわけにはいかない。女のようにイッて終わり、ともまた違う中途半端な存在。
気を放ちたいのに、それをどうすればできるのか分からない。
「あ、あ・・・・」
「いっちまえよ」
「どう、やって・・・・・」

「俺の名前呼んででればいい。自然と体がなれてくるさ」
「あ、あ、ロックオン、ロックオン!ああああ!!」
足を肩に抱えられ、また奥に入って抉ってくるロックオンの背中に爪をたてる。

ざわざわざわ。
まただ。
またきた。
大きな波に攫われるような感触。

「ああ、ロックオン!!」
「ティエリア・・・すげ・・・いい」
「うあーー!!」
ビクンビクンと震える全身。そのまま、ティエリアはじめて気を放った。
達するという行為に、始めてなったのだ。

ひくつくティエリアの内部から引き抜くと、ティエリアは涙をいっぱい零していた。
「どうした?」
「こんな・・・・僕は、神の巫女である資格を失ってしまった・・・・」
「いいだろ、そんなもん。神なんていないんだ。お前の側には」
「そんなこと・・・・」
そんなこと。
そんなこと、昔から知っていた。

神様はいない。
この世界の何処にも。
神話はあるけれど、誰も神の姿など見た者はいないのだ。

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