ティータイム(3期)







いつものティータイム。
フェルトは刹那を呼んで椅子に座る。

菓子はチョレートシフォンケーキ。ちょっと今日は豪華かもしれない。

コポポポと、白磁のカップにティーポットからお茶が注がれる。
刹那は、どんどんティエリア化していくフェルトに涙を流した。心の中で。

青臭い香りが部屋中に広がる。
一口飲んだだけでもう降参だ、これ。青汁だよ。
きっとティエリアが青汁は体にいいとフェルトに勧めたのだろう。
実はその通り。

数分前に。
「フェルト、青汁を飲むと体が健康になるんだぞ。野菜が不足している刹那に飲ますべきだ」
「ありがとう!早速飲ませてみるね!」
その時、ティエリアは眼鏡をかけなおしてニヤリと不敵な笑みを浮かべたのだった。

「さぁ、飲みましょう。今日は青汁です」
「ああ、青汁だな」
「さぁ、ケーキもあるし」
フェルトは青汁を一気飲みしておかわりをしている。
恐る恐る、飲み干してみた。

「きゅう」
刹那は目をまわした。返事がない、これはただの屍のようだ。

刹那が気づくと、ベッドで寝かされていた。として本来自分のいるべき席にティエリアが座り、青汁を平気な顔で飲んでケーキを食べていく。

「気づいたか刹那。味は悪くないだろう、この青汁」
「いや、無理だから」
「そうかなぁ?飲みやすいのに」
「ケーキ・・・」

「ふはははは!僕が食べた!最近の刹那はからいがいがあって面白い。では、二人のところ、失礼した。また遊びにくる」
「うん、いつでもきてねティエリア」
手を振るフェルトに手を振って、そして刹那が起き上がる。

「普通の紅茶もあるの。こっちで飲みなおしましょ」
「ケーキ・・・・」
わりと楽しみにしていた刹那。まだ少年の幼い部分が時折垣間見せる。
「あ、あと一人分あるの。だから、そんなにうなだれないで」
「ああ」

こうして、二人は本当の平和なティータイムを過ごすのであった。