花見でひゃっほい7







「ロックオン、飲む?」
こっそり、アレルヤはお酒を持ってきていた。
「ああ、飲む」
アレルヤとロックオンはお酒を飲みだした。
ティエリアが、ロックオンから杯を奪って、中身を飲み干してしまう。
「ティエリア!これは酒だぞ」
「たかが酒ごとき、僕は平気だ」
「俺も飲みたい」
刹那にねだられて、まぁ今回くらいはいいかと、ロックオンとアレルヤも目を瞑った。
刹那も酒を飲む。
互いにしゃくをしながら酒を飲んでいく。

ロックオンは酒に強い。アレルヤは弱いが、飲んでいるときは大丈夫だ。
刹那の目はすでに据わっている。ティエリアに到っては、服を脱ぎだした。
「こらああ、ティエリア!」
「脱ぐ!」
黒のストールを肩から落とし、上の服を脱ぎだすティエリアを、ロックオンが抱きしめる。
「知らなかった。ティエリアって酔うと脱ぎだすんだ」
アレルヤが黒のストールを拾う。
「あはははははは」
今度は笑い出した。
「いやな、ティエリアは笑い上戸だ」
「あーっはっはっはっは」
何もないのに、ばんばんと地面を叩いて笑うティエリア。
「うう、俺はどうせミジンコさ」
反対に、刹那は泣き出した。
なぜミジンコなのかは分からない。
「うううう・・・・うわああああああ」
「ははははははは」
笑うティエリアと泣く刹那。
「どうせ俺は蟻よりも小さいんだ。ミトコンドリアだ。アメーバーだ。ロックオンなんて葉緑体だ。ううう」
「誰が葉緑体だ!?」
「まぁまぁ」
アレルヤは面白おかしくティエリアと刹那を見ている。

ティエリアは、笑いが収まったかと思うと、ジャボテンダーをとりだし、それに酒を注いだ。
「こら、ティエリア!」
「ジャボテンダーさんも飲みたがっています」
「だからって酒をかけるな!」
「仲間はずれはよくありません!」
「どうせ俺はオキアミさ・・・・うううう」
アレルヤ突然倒れた。ティエリアも刹那も倒れた。酒に弱いのだ。
「こうなると思った」
だったら飲ますなよ。
ちょうど、夜桜を見たいと思っていたロックオンは、それまでの長い時間をどうするか考えていたのだ。
酒に酔った三人は眠ってしまった。ロックオンは、ティエリアの隣で眠った。
ジャボテンダーからは酒の匂いがプンプンしたが、構わずティエリアはジャボテンダーを抱きしめていた。


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