朝のバトル







「うりゃあ!!」
リジェネのジャボテンダーが、寝ぼけ眼のニールの顔を叩いた。
「起きろ起きろ、このケダモノめ!またティエリアと一緒のベッドで眠って!」
リジェネはお冠のようだった。
「あー、リジェネ、おはよう」
ティエリアは、リジェネに朝の挨拶をしたかと思うと、リジェネにもたれかかって立ったまま眠っていた。
「ああ、かわいいよティエリア」
リジェネはティエリアを抱き寄せて、ニールをどかしたベッドで二人になって横になる。
「起きろ起きろー!!」
今度は起こすのはニールの番だった。

毛布をひっぺがして、リジェネを強制的にベッドから追い出す。
「大人気ないね」
「ああそうです、お兄さん大人気ないです。ティエリアは俺のもんだ」
「僕のものだ」
ぎゃーぎゃー言い争いをする二人を別に、ティエリアは眠い目を擦って一言。
「僕はジャボテンダーさんのものだ」
「そ、そうか」
「そ、それもありかもね」

「リジェネ、ジャボテンダー体操一緒にする?」
「い、いや僕は遠慮しとくよ」
流石のリジェネも、ジャボテンダー体操は恥ずかしくてできないらしい。そのへん、人間としての恥をすでに捨てているニールと、元から恥なんてないティエリアはジャボテンダー体操をしてから、朝食をとりにジャボテンダーを右手に抱えながら出かける。
ちなみに、ついにニールもジャボテンダーを購入した。男性で、名前はジャボキンマンというそうだ。まるで、バイキンマンみたいな名前だ。もしくは筋肉マン?

何はともあれ、ティエリアがジャボテンダーで殴りかかると、ニールもジャボテンダーで応戦する。毎日がバトルだ。ジャボテンダー教も復活して、ジャボテンダーはこうしてトレミー、CBへとまた広がっていくのだ