ドクター・モレノの日常VSティエリア7







次はティエリアの番だった。
進んだコマは「今日の夜はマグロになる」
書いたのは無論、ロックオンだ。自分がこのコマになるのを祈って書いたのだ。だが、お仕置きですでに夜はマグロって決まって喜びまくってるところに、これがきた。
「ロックオン、今日は僕もまぐろだ。だから、二人でまぐろになって寝よう。今日は二人でまぐろプレイだ
ロックオンの落ち込みようといったら、もう哀れでほんと仕方なかった。今日は、ようはピンクなえっちいことをしてもOKな日と二人で決めていたのだろう。
ティエリアのことだ、まぐろになるだろう。ティエリアがまぐろなだけなら別に問題はないのだが。
というか、一応ティエリアの医者として、無性であるティエリアそういった行為のあるなしは聞いておく必要がある。無性であるが故に、ティエリアにはそういった行為はあまり向いていないので、ロックオンにも注意しているし、そこらへんをわきまえて二人は体の関係を持っている。
週に1回。それがドクター・モレノの提示した条件。ロックオンはそれをちゃんと守っているし、むしろ体の関係はなくてもいいといったかんじで、二人はとても幸せに上手くいっている。
まぁ、ロックオンも男なのだから、愛した相手と夜を共にしたいというのは、世の中の男のさがだろうが、ロックオンは紳士的で、ティエリアをとてもとても大切に扱っている。劣情だけで抱いたりすることは皆無だ。
それにしても、ティエリアも残酷だな。可愛い顔で、夜は相手にまぐろになれっていっておいて、それで自分もまぐろになるって。まぐろとまぐろじゃ、ようは今日は何もなし、また今度の機会にってことになる。
週に1回という条件で、しかもティエリアをとても大切にしているロックオンにはかなり辛いだろう。ティエリアがそういった行為をあまり好まない性格なので、ロックオンには大打撃だろうな。
ティエリアは幼く、思考的にもそういった方面は幼くて、だからといって無理強いはできない。恋人としては蛇の生殺しのような状態か。ちょっとロックオンが哀れになってきた。でも二人強く結ばれていて、絶対に浮気なんかしない。ティエリアは浮気なんてことできるわけないだろうし、ティエリアを愛している限りロックオンも浮気なんて絶対にしないだろう。
これはうん、二人の愛を見ていれば確信できる。

「次はジャボテンダーさんの番」
ジャボテンダーのコマは「今日の夜はマグロ」
・・・・・・・哀れに思って後悔した。ロックオン、お前どんだけまぐろになりたかったんだ。
アホだ。アホだな。
よほど、積極的なティエリアが魅力的らしい。まぁ、そうだろうなぁ。拙いティエリアなら、一生懸命ロックオンのためにがんばるだろう。
あ、いかん。鼻血でてきた。
ティエリアは無性だが、女性化している故に女のような体の作りになっている。本来ならばそうではなかった完全の無性だったのだが、ロックオンと恋人同士になって、体が急激に女性化へと進行した。そういった種なのだろう。
人間ではないために、断言はできないが。

「今日はジャボテンダーさんも混ざってマグロです。あ、これ刹那のいってた3P?そうか、ドクター・モレノ?僕はこういった方面では知識は疎いので、よく分からない」
「あー。まぁちょっと違うけど、ジャボテンダーも混ぜるなら3Pといえないこともない
ジャボテンダーもまざって三人でマグロプレイ。いかん、今度は笑えてきた。
どんなプレイですか?
いや、まぐろプレイです。
まぐろのように動かずに、寝るのです。だから、多分いつもみたいにロックオンはティエリアを抱きしめて寝るのだろうが、それもできないのだろう。
アホだな、こいつら。アホだ。アホすぎる。
忠実にするんだろうな、アホなこのバカップルは。


「次は俺の番か」
ドクター・モレノがサイコロででた数字だけコマを進める。そこにあったのは。
ええと、「夜はまぐろになる」
「ロックオン、一体どれだけあなたはまぐろになりたかったんだ?そんなに、僕に・・・その、ええと・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと、皆無言になった。
違う意味で哀れになってきたぞ。
ティエリアは赤面した後、こう言い出した。
「もう、1ヶ月はロックオンとえっちしない」
その時のロックオンの顔といえば、ムンクの叫びの絵画のように。あーれーってかんじで、絶望のどん底にずーんと。うわあ、暗いなぁ。真っ暗だよ。この空間重いなぁ。
ロックオンは、ずーんと沈んだかと思うと、ティエリアの気をそらせるために、ティエリアを後ろから抱き寄せている。
「いやだ、あなたとは1ヶ月しないんだから」
「ティエリア、愛している」
ロックオンは真顔でそう耳元で囁いて、耳をかじって、セーラー服の上に手を侵入させてもぞもぞしている。
「だ、めだってばぁ。あなたとは、一ヶ月、こいうことは、し、ない、の。うう、んん、あ、やぁ」
耳に残る、甘い声。
ええと?
ドクター・モレノはとりあえず、スリッパで思いっきりロックオンをはたいた。
「盛るなああああ!!!」
ティエリアというと、流されて、真っ白な肌を上気させてジャボテンダーを引き寄せたかと思うと、ロックオンをびしばし殴りはじめた。
「ロックオンのバカ!!」
びしびし殴られながらも、ロックオンはとても幸せそうだった。
「まぐろはなしな」
「バカバカバカ!今日は刹那と寝る!」

オーマイガッ。
ロックオンの心境を語るなら、それで事足りた。


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