それも愛(3期)







「マリー」
「あら。アレル・・・やぁぁぁぁぁ!!おらぁ!」
マリーが、近づいてきたアレルヤの鳩尾に拳を入れた。
「うぐ・・・マリー・・・・ソーマ?」
マリーは頻繁に人格が入れ替わる。ソーマは体育会系のノリで、挨拶は拳だ。
「貴様、それでも超兵か!」
お茶にマリーを誘いにきたアレルヤは、人格が入れ替わったソーマに愛という名の鉄拳を入れられながら、宙を舞う。
「マリー、よければお茶でも・・・ぐげふ!」
「腹筋の力がたりーん!もっと俊敏によけろ!それから私はマリーではなくソーマ・ピーリスだと何度いったら分かる!!」
アレルヤはソーマに回し蹴りを決められて、床でうんうんうなっていた。
「そ、ソーマ、お茶でも・・・・」

(やらせろ、アレルヤ。この女ぶち殺す!)
(ダメだよハレルヤ!マリーは僕の愛しの恋人なんだから!)
(ムカつくんだよこの女!)

「何をぶつぶついっている!お茶にいくのだろう!その前に、一緒にトレミー20周、それから腹筋300回だ!」
「わ、わかったよマリー」
「私はソーマだ!」
アレルヤは殴られて、壁と激突した。
「それ、いくぞ!まずはトレミー20周からだ!」

何が哀しくて、お茶に誘ったのに筋肉トレーニング。
でも、幸せだからいいのだ。

「あの二人、またやってる」
「仲いいなぁ」
「殴ったり蹴ったりしてるけど。あれで仲いいっていうの?」
通りかかったティエリアとロックオンとリジェネが、二人のやりとりを見ていた。

その三人の横を、マリーとアレルヤは走って通り越していく。
ソーマの人格は消えたようで、実は消えていなかった。こうやって、マリーと穏かな時間を過ごそうとするアレルヤの前に降臨する。でも、アレルヤはソーマも愛しているから平気。

マリーに愛してるよといってキスしたら、アレルヤはビンタをくらって、スクワット500回を命ぜられた。