ちょり〜す警察署24時U4







「しょおねえええええんん!!!」
ブシ仮面は、刹那を追い掛け回す。
刹那は風のように逃げる。

「ち、しつこい!」
ぽいっと、ダイナマイトが放り投げられる。
チュドーン。
警察署の硝子が割れて吹き飛んだ。黒焦げになって、ブシ仮面の頭はアフロになっていた。
それでも嬉しそうに刹那を追い掛け回す。

「少年のような青年の少年!私の愛のセレナーデを!」
「一人で奏でてろ!」
「そんな、照れなくていいぞ少年!」
「誰が照れるかこの変態くそおやじ!」
「これはブシドーの中の修道という、尊い行為なのだよ少年!」
「言い方かえただけだろう!ただの腐れホモだろうが!!」
刹那がデスクをひらりと、片腕をついて飛び越えた。
その身軽さや、ちょり〜す警察署の中でも彼をこえる身体能力の持ち主はいない。素早さ、俊敏つまりはスピードにおいては刹那が一位だ。
刹那はブシ仮面に踵落としをくらわせた。
その足に、ブシ仮面がしがみつく。
「少年・・・はぁはぁ。少年の美しい足・・・ベロベロ〜〜〜

「ちょりーーーーっす!!!」
素肌を舌で舐められて、刹那は総毛だった。
ブシ仮面を思い切り放り投げる。
それは、一人で虚しくアヤトリをしていたアレルヤのもとに首を曲げたまま頭から着地した。
「ああ、ブシ仮面さん。一緒にアヤトリどうですか?」
アレルヤはお茶をブシ仮面にすすめる。
「いや、今は少年と愛を燃やすので」
お茶をずずーっと飲んで、ブシ仮面は華麗に立ち上がった。
「これにてご免!」

「ほーらほら、刹那の下着だぞー」
リジェネが釣竿に、黒のボクサーパンツをつけてブシ仮面の前にちらつかせる。
「少年のしたぎいいい!!!」
ブシ仮面はパクンと黒のボクサーパンツをくわえた。
「ブシ仮面、一丁かかったり!」
「む、とれん!」
瞬間接着剤が大量にぬってあって、黒のボクサーパンツは顔にひっついてとれなかった。
「はぁはぁ。でも少年の下着なら本望だ!」
「残念、それ雑巾にしてたやつだよ」
黒のボクサーパンツを雑巾にする警察署・・・・どんなとこだよ!
「なにいいい!!はかられたぁ!!」
頭はアフロのままなおらない。

「ちょっと待て。雑巾にしていたって、嘘だろ!おとつい、ランドリーに入れた下着が一つなくなっていたんだぞ!まさか!」
「あらら、ばれちゃった〜?」
リジェネは小悪魔のように笑う。

プスプス。
ブシ仮面は真っ赤になった。
今までさんざん偽者をつかまされてきたのだ。
本物の刹那の下着が、今目の前にあるっていうか顔にはりついている。
それを根性でひきはがし、クンクンと匂いを嗅いでほお擦りをする

「ちょりーーーすう!!!」
「訳:気持ち悪いからやめろ、だそうだ」

ティエリアが刹那のちょりーす語を訳す。
「我が家の家宝にしよう。いや、毎晩のおかずに・・・」
「駆逐する!」
すれ違いざまに、ブシ仮面のくちに2本のダイナマイトをくわえさせる。
チュドーン!
ブシ仮面が手に入れた下着は粉々になって爆発した。

 



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