聖棺の中で眠れ「魂の巡る旅路へと」







悲しみにくれるロックオンの元に、ティエリアが現れた。
「忘れないで。魂の継承・・・それは、記憶の継承でもある。
「ティエリア?」
「ねぇ。もしも、このペアリングだけが残ったら、一度あの宝石店に戻して。そして、もう一度僕と買いなおしにいって」
「ティエリアの言葉・・・・ティエリアなのか?」
揺さぶられて、セブンスティエリアは微笑んだ。
「魂は違う、器も違う。でも、あなたの愛したティエリアを継承しているのは事実。性格から記憶、クセに到るまで。いずれ、あなたはフィフスティエリアの魂と出会えるだろう。フィフスは守護天使となる道を選んだ。人間の君には見えないだろうけれど、いつも君を見守っている」
「ティエリアが・・・・」

「あなたが望まないのであれば、僕はあなたとの関係を忘れ新しいティエリア・アーデとして再出発する。あなたが望むのであれば僕は、あなたを」
言葉は途中で途切れる。
床に押し倒されていた。
「変わらないな。あなたは感情で行動することがおおい」
「ティエリア・・・」

目の前にいるティエリアも、確かにロックオンが愛したティエリアを受け継ぐ者なのだから。
愛せずにはいられない。
二人が恋人になるまで、さほど時間はかからなかった。
他のNOたちがなぜ短命であるかというと、ヴェーダとのアクセス機関であったからだ。機関に命などいらない。そうして作られたから短命なのだ。
「フィフスティエリアは、幸せだったかな?」
「幸せだったよ。その幸せが今も僕の中にある」
二人は手を繋いで歩きだす。


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「ごめんな・・・・ティエリア、愛してるよ」
言葉と一緒に血を吐いた。
宇宙の暗黒に落ちていく体。
最後に地球をみた。あの蒼い星を守りたいと思った。
伸ばしても、もう届かない。
ゆっくりと、呼吸の音が止まっていく。


聖棺の中で眠れ。
エーテルに満ちた世界で、その天使は六枚の金色の翼を羽ばたかせて、傷つき戦い疲れた隻眼のアイリッシュの青年を胸に抱きこむ。
エーテルの光が満ちる。
「セブンスティエリア・・・・ごめんなさい。僕は彼の守護天使として、魂を守護する」
落ちていくロックオンの体は、優しい天使の羽に包まれる。
「ティエリア?」

そう、僕はあなたが愛したフィフスティエリア。

「ここは?」

ここはエーテルの溢れる精神世界。あなたは痛みからも憎悪からも解放されたんだ。

「そっか。おれ、しんじまったのか」

あなたの守護天使であれることを誇りに思う。またあなたとこの世界で出会えた。

「ああ」

宇宙を満たすエーテルの光。
淡い光となって、ロックオンは宇宙から溶けていく。エメラルドの光となって。

廻る廻る、輪廻の輪にいずれ人は戻る。それまで・・・エデンの園で、少し休憩していきましょう。あなたは長い間の戦いで傷つき疲れている。

「エデンか・・・・」

気づけば、ロックオンの背中にもエーテルで構築された翼があった。

二人で、羽ばたいて。
そして、エデンからそっとセブンス、今の世界のティエリア・アーデが前を向き歩き始めていくのを見守るのであった。

                     聖棺の中で眠れ The End
                                                   Presented by Masaya Touha

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うーん。
出だしはよかったんだがなぁ。
結末がなぁ。
しっくりこない。