真っ白







ああ、このまま真っ白に真っ白に真っ白に。
溶けてしまえばいいのに。

あなたを思う。
心が凍りついたまま。

このまま真っ白になって消えてしまえばいいのに。




「なぁに?」
金色の視線の先には、真っ白に溶けていきそうなあなた。
「寒くないのか?そんな薄着で」
「寒くないよ。寒くなんてないよ」
「胸元あいてるぞ。ちゃんとボタン止めろ」
彼は僕のシャツのボタンをきちんと上までとめると、バサリと自分のコートを僕の頭にかけた。

「これでは、あなたが風邪をひいてしまう」
「いいんだよ。いいから着とけ」

「ロックオン」
「どうした?」

優しいエメラルドの瞳。

ああ。このまま降る雪のように白く白く世界に還れたら。

「僕はあなたに出会えてよかった」
「俺もだよ」

頭を優しくなでられる。綺麗に整った髪が風と撫でられる手でぐちゃぐちゃになるけどどうでもいい。

「繋いだ手を、このままにして」
「うん?」
「このままずっと手を繋いでて」
「ああ、いいよ」

白く溶けていく景色の中で、僕はぼんやりと金色の瞳で彼を見る。

後ろには、白い薔薇をたさくん捧げた彼の墓があった。


「このままずっと」
「ああ」

「嘘つきだね。あなたは、世界にはいない」
トンと、ロックオンを突き飛ばして、ティエリアは眼鏡を外して、そして彼の墓を見ながら一言。


「真っ白な世界にこのまま溶けて還りたい。そしたら、あなたの元へいけるかな?」

金色の視線の先に刻まれた彼の名前。

ロックオン・ストラトス。

僕は、真っ白な世界で溶けながらこのまま消えたいと思った。


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あ?あー。
なんか手抜きもいいと・・げふげふ。
+短文